ABCマートnews|年商3722億円8.1%増・経常利益11.7%増の増収増益
(株)エービーシー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が 2025年2月期の本決算を発表した。
2024年3月1日~2025年2月28日の連結業績は、売上高3722億0200万円(前期比8.1%増)、営業利益625億5000万円(12.4%増)、経常利益646億1800万円(11.7%増)、そして当期純利益453億5800万円(13.4%増)の増収増益だった。
営業利益率16.8%、経常利益率17.4%。
販売戦略については、ハンズフリー市場におけるシェアの獲得を目指し、ハンズフリーシューズの品揃えの強化と取り扱い店舗の拡大を図り、国内需要の取り込みを強化した。またインバウンド需要に対応するため、日本限定モデルやナショナルブランドのABC-MART限定商品など付加価値の高い商品を多数展開した。スポーツアパレルの販売強化により、シューズ以外の商品売上げも大幅な増加となった。
シューズ以外の商品、特にスポーツアパレルの売上げを拡大していくため、売場面積の拡大とともに「GRANDSTAGE」と「ABC-MARTSPORTS」の出店を強化した。2月末時点の「GRANDSTAGE」は109店舗、「ABC-MARTSPORTS」は126店舗となった。
連結子会社の(株)式会社オッシュマンズ・ジャパンが運営する「OSHMAN’S」については、5店舗の出店、1店舗の閉店を行い、計18店舗となった。衣料品の販売がメインの「OSHMAN’S」は「GRANDSTAGE」とターゲット層が類似していることから、相互送客による売上げ拡大と業務効率による利益獲得を目的に「GRANDSTAGE」と「OSHMAN’S」の同施設内における共同出店を進めている。2月末時点における共同出店は13店舗となった。
郊外のショッピングセンターを中心に34店舗を新規出店し、34店舗を閉店した。2月末時点の国内店舗数は1081店。
海外の売上高は1166億0500万円(8.4%増)、セグメント利益は94億7100万円(4.3%減)。韓国は728億0800万円(9.8%増)、台湾は118億7900万円(1.0%増)、米国は313億2300万円(7.2%増)。為替はいずれの通貨に対しても大幅に円安となったが、物価高の影響により増収減益となった。2月末時点の海外店舗数は、韓国326店舗、台湾61店舗、米国8店舗、ベトナム5店舗の計400店。
2026年2月期は、売上高2623億円(4.4%増)、営業利益559億円(2.6%増)、経常利益381億円(2.6%増)、当期純利益381億円(0.6%増)を見込む。