イオン北海道news|年商3540億円6.3%増・経常利益80億22.9%減
イオン北海道(株)(札幌市白石区、青栁英樹社長)の2025年2月期業績は、売上高が3540億1800万円(前期比106.3%)。営業総利益は1128億9000万円(105.2%)、販売費及び一般管理費は、(株)西友の北海道事業承継に伴う一時的な費用の発生、積極的な投資や出店、各種コスト上昇などの影響で1049億9700万円(108.3%)と増加した。
その結果、営業総利益が想定を下回り、増加した販売費及び一般管理費をカバーしきれず、営業利益は78億9200万円(前期比76.1%)、経常利益は80億2000万円(77.1%)、純利益は36億0600万円(58.2%)の減益となった。
営業利益率は22.3%、経常利益率は22.7%。
業態別の売上高は、GMS(総合スーパー)が1952億3600万円(前期比104.7%、既存店は101.7%)、SM(スーパーマーケット)が1074億9700万円(107.7%、既存店102.0%)、DS(ディスカウントストア)が563億7100万円(108.8%、既存店106.3%)だった。
ライン別の売上高は、衣料部門は前期比99.2%(既存店前期比98.4%)、食品部門は前期比107.0%(既存店前期比102.8%)、住居余暇部門は前期比105.3%(既存店前期比102.4%)。
2024年10月1日、(株)西友から承継した総合スーパー9店舗は、2店舗はフルリニューアルしてオープンさせ、それ以外の店舗も営業再開を優先しながら、設備や品揃えの転換を進めた。
9店舗のリニューアルオープン完了を記念した「新生イオン北海道感謝祭~ありがとうSALE!!」を開催。
最重点取り組みの一つである「独自商品の強化」は、地元の逸品や地域に親しまれている名店とコラボレーションしながら商品開発。9月に販売した有名ラーメン店「蜂屋」監修鍋スープは発売直後から好調に推移し、カテゴリー売上げをけん引している。イオンのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」は、「ベストプライス」が売上高前期比112.8%と好調に推移した。
「新オペレーションへの移行と定着」は、セルフレジ、電子棚札の導入、情報デバイスで店舗のリアルタイム情報を容易に、迅速に把握できる「モバイルアシスタント」システムを全店舗に導入した。これらの取り組みにより、総労働時間は既存店前期比98.8%となった。
節約志向を背景にDSは好調に推移。帯広市内の3店舗をDSに業態転換した。
衣料・住居余暇では、衣料は売上規模別のフォーマット構築に注力。専門店のようなシーン別、年齢別の売場展開を進める。住居余暇はPB「HOME COORDY」を中心に取り扱う売場を立ち上げている。
2024年度はGMS1店舗、SM2店舗、小型SM2店舗出店し、大型活性化をGMS3店舗、SM2店舗の合計5店舗で実施した。