ベルクnews|営業収益3878億円10.2%増・経常利益174億円16.1%増
(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、原島一誠社長)の2025年2月期決算は営業収益3877億7900万円(対前年増減率10.2%増)、営業利益170億1100万円(17.4%増)、経常利益173億8800万円(16.1%増)、当期純利益123億8500万円(16.0%増)。
営業利益率4.4%(4.1%)、経常利益率4.5%(4.3%)。( )は前年数値。
1992年2月期から34期連続の増収、2020年2月期から6期連続の増益となった。販売政策では、ポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報発信を行い、幅広い層の顧客への来店動機を高めた。
とくに恵方巻を活用したギネス世界記録挑戦、記念日制定、各種コラボキャンペーンなど独特のプロモーションを展開した。ネットスーパー、独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、利便性向上を図った。また、移動スーパー「とくし丸」も拡大展開を続け、高齢者等に対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取扱いを拡大して、目的顧客を増やすことに貢献した。既存店売上高は5.4%増だった。
店舗運営面では、同社最大の特徴である標準化された運営体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、チェーンオペレーションの効率を向上させた。
店舗投資では、新店を7店舗出店した。閉店は1店舗。また、既存店6店舗の改装を実施し、惣菜および簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備更新を行った。
2025年2月末現在の店舗数はベルク141店舗、クルベ3店舗の計144店舗。物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化等を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を進めている。