コメリnews|第1Q営業収益1093億円1.7%増・経常4.7%増の増収増益

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が 2026年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の連結業績は、営業収益1092億5300万円(前年同期比1.7%増)、営業利益100億0700万円(5.8%増)、経常利益101億1000万円(4.7%増)、四半期純利益68億8200万円(4.9%増)で、増収増益だった。

営業利益率9.2%、経常利益率9.3%。

商品部門別の売上高は、最大売上げの園芸・農業・ペット用品が423億円(1.1%増)と堅調。工具・金物・作業用品は186億6900万円(2.5%増)、日用品・家電・カー・レジャー用品は183億6900万円(2.8%増)と、前年同期比増となった。一方でリフォーム資材・エクステリア用品は、合板などの単価下落による販売金額の低下の影響で152億5100万円(0.7%減)となった。

インテリア・家庭・オフィス用品は82億7700万円(1.%減)、燃料は4月、5月の気温の高低差が大きく灯油の販売量が増加し、15億0600万円(25.3%増)だった。

PB商品については、カー用品ブランドの「CRUZARD(クルザード)」や、シンプルかつ機能性を兼ね備えた作業衣料用品ブランドの「SOLVIC(ソルビック)」が売上げ・利益拡大に貢献した。

リフォーム事業は、1200を超える全店舗において受け付け体制を整えており、売上高前年同期比は100.8%と堅調に推移した。全国のコメリ店舗で住宅設備機器などの取り付け・交換を行う「住急番取付」や、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れなどの「住急番サービス」の売上高は前年同期比109.0%。

コメリでは、より専門性の高い知識の習得を目指し、リフォームマイスター2級を全店従業員の81.4%(前年同期比9.8%増)が取得している。

イーコマース事業は、売上高前年同期比は115.1%と好調に推移した。1200の店舗網とシステム環境を活かし、ネットとリアルの相互送客が可能な体制づくりに努めている。ECサイト「コメリドットコム」では、注文した商品を身近な店舗で受け取ることのできる BOPIS サービスを推進している。送料負担のない店頭受け取り比率は80%を超えた。

コメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)などのカード会員数は、6月末時点で537万人(前年同期比14万人増)。同社では、顧客の年間の買物金額に応じてポイント率を優遇する施策である、FSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)を導入している。

物流の2024年問題への対応を契機に、各物流センターでは大口を中心とした納品車両への時間指定を行い、車両待機時間の削減に努めている。また、納品専用のアプリを開発し、一部センターにおいて導入を開始した。現在の関西流通センターを移転拡張し、「コメリ(新)関西流通センター」が2026年春に稼働する予定だ。このセンターが稼働すると、同社グループ国内12カ所の物流拠点の中で最大規模となる。

DXの取り組みでは、セルフレジの導入やキャッシュレス決済を推奨することで、レジでの待機時間を削減するとともに、従業員の接客時間の充実に努める。セルフレジの設置店舗は大型店を中心に130店舗(1店舗当たり平均6台)となった。決済手段の多様化のニーズに対応するため、コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコ Pay」に加え、6月から各種コード決済サービスを導入している。

第1四半期期間中は、PRO1店舗を新規出店し、21店舗を改装した。6月30日時点の店舗数はパワー114店舗、ハード&グリーン1091店舗、PRO20店舗、アテーナ4店舗、合計1229店舗となった。

通期は、営業収益3910億円(3.1%増)、営業利益235億円(4.9%増)、経常利益237億円(6.5%)、当期純利益146億円(6.4%増)を見込む。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧