マツキヨココカラnews|年商1兆0616億円3.8%増・経常利益7.2%増

(株)マツキヨココカラ&カンパニー(東京都文京区、松本清雄社長)が2025年3月期の本決算を発表した。

2024年4月1日~2025年3月31日の連結業績は、売上高1兆0616億2600万円(前年比3.8%増)、営業利益820億8200万円(8.4%増)、経常利益862億7100万円(7.2%増)、当期純利益546億7500万円(4.4%増)で、増収増益だった。

営業利益率は7.7%、経常利益率は8.1%。

国内戦略として「お客様のライフステージに応じた価値提供」を戦略テーマに次の3つの重点戦略を掲げた。①利便性の追求-お客との繋がりの深化、②独自性の追求-体験やサービス提供の新化、③専門性の追求-トータルケアの進化。

グローバル戦略として「アジア市場での更なるプレゼンス向上」を戦略テーマに、④グローバル事業の更なる拡大を重点戦略として設定し、長期的な業績向上に向け、人的資本やシステムへの成長投資を進めた。

PB(プライベートブランド)商品については、グループ初のメンズスキンケア・ヘアケアプライベートブランドとなる「KNOWLEDGE(ナレッジ)」の販売を開始し、順次ラインナップを拡大した。また、「nake(ネイク)」や「RECiPEO(レシピオ)」から新商品の追加展開を行うなど、既存ブランドの育成も推進した。さらに、デジタルを活用した新しい調剤サービス「マツキヨココカラMe」の開始を通して、顧客の利便性の向上を図っている。

マツモトキヨシグループ事業の売上高は6672億2600万円(5.4%増)、セグメント利益は579億5200万円(12.0%増)。

デジタルと店舗網を活用した商品を届ける仕組みづくり、さまざまな買物スタイルの提供など、利便性を追求していくことで、顧客により深く寄り添う企業となることを目指す。

PB商品では、「matsukiyo」からフェムケア特化の新ブランド「FEMRISA(フェムリサ)」や、新発想の美容おやつ「BEAUDOLCE(ボウドルチェ)」の展開を開始した。グローバルPB「ポリュバリアシリーズ」の新商品を多数発売するなど、グローバルなブランド育成も積極的に推進した。「matsukiyoLAB」の「免疫ケアシリーズ」からはブランド初となる2つの機能性表示を取得した新商品を発売した。

2025年3月末時点で、国内店舗数は1938店。このうち調剤薬局は461店舗、厚生労働省の認可を受けた健康サポート薬局は33店舗となった。薬局経営支援サービスである調剤サポートプログラムの加盟店舗は250店舗まで拡大した。また、海外店舗数は、タイ王国で29店舗、台湾で24店舗、ベトナム社会主義共和国で13店舗、香港で12店舗の合計79店舗となった。

ココカラファイングループ事業の売上高は3910億2600万円(1.1%増)、セグメント利益は2138億0500万円(9.2%増)。

マスクや検査キットなど、新型コロナウイルス関連商品の反動減や売上構成比の高い調剤事業における薬価改定の影響などがあったものの、ロイヤルカスタマーの醸成に向けた効率的かつ効果的な販促策の実施によって化粧品の売上げが伸長し、全体の売上げに貢献した。

2025年3月末時点で、調剤薬局541店舗、健康サポート薬局87店舗の合計1561店舗となった。

2026年3月期は、売上高1兆1000億円(3.6%増)、営業利益855億円(4.2%増)、経常利益895億円(3.7%増)、当期純利益565億円(3.3%増)を見込む。

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