イズミnews|年商5693億円8.6%増・営業利益272億円5.8%増
(株)イズミ(広島市、町田繁樹社長)の2026年2月期決算は営業収益5693億1200万円(対前期比8.6%増)、営業利益272億3600万円(5.8%増)、経常利益273億6100万円(5.2%増)、当期純利益168億3400万円(36.8%増)となった。
営業利益率4.7%(4.9%)、経常利益率4.8%(4.9%)。( )は前年数値。

営業収益の増加は、主にサニー事業の承継による店舗数増加と、前年のシステム障害からの回復による販売増が寄与したこと等によるもの。
一方で、販売費はサニー事業承継に伴う人件費、賃借料、のれん償却費の増加に加え、2024年2月に発生したランサムウェア感染によるシステム障害の影響で抑制された広告宣伝費の増加等により前期比7.3%増加となった。
主力の小売事業は、第1四半期に先述のシステム障害の影響が一巡。前年同期において商品供給やシステムの停止による店舗運営体制への様々な影響を受けた直営売場では、客数が回復し販売は堅調に推移した。
2026年3月からは毎日の食卓や暮らしに欠かせない食料品や日用品を低価格で提供する「全力応援値下げ」の品目数を60品目から100品目へ拡大。他方、店舗付加価値を高めるため、惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」で新商品開発及、既存商リニューアルを推進。顧客が買いやすい値頃感訴求と適量サイズの品揃えを強化した。
連結子会社の株式会社ゆめマート熊本が運営するサニー70店舗では、システムの切り替えに伴い株式会社西友(東京都武蔵野市)のPB商品の取り扱いを3月より順次終了し、2024年2月に加盟したニチリウグループ(大阪市福島区)のPBである「くらしモア」を導入。11月には「くらしモア」の取り扱いを800品目まで拡大、インフレ長期化で高まる低価格ニーズへの対応力を強化した。
店舗展開では、3月に広島新駅ビル「minamoa」に同社初のバラエティコスメショップ単独店「EnFleurPetit(ア・フルールプティ)minamoa広島店(広島市南区)」を開店。「日常のささやかなご褒美~Petitrécompense(プティレコンパーンス)~」をコンセプトに、国内外のオーガニックコスメやバラエティコスメを幅広いラインナップで展開した。
また、「日常+高質」をキーワードとした、「アバンセminamoa広島店(広島市南区)」をオープン。地元食材を使ったこだわりの商品や全国の銘品などの高付加価値商品を中心に展開し、地域客や旅行者など、多様なライフスタイルのニーズに対応した。
6月には、「ゆめタウン山陽(岡山県赤磐市)」を建て替え、岡山県内初の「近隣型ショッピングセンター(NSC:NeighborhoodShoppingCenter)」となる「ゆめモール山陽」をオープン。地域密着型モールを目指し、同社運営の食品スーパーマーケット「ゆめマート」を核テナントとした。
イズミでは2026年2月期を最終年度とする第二次中期経営計画の遂行中だったが、2026年4月14日「第三次中期経営計画(2027年2月期から2031年2月期)」を公表。
「私たちは西日本エリアにおいて、最も地域に寄り添い、地域のお客さまに頼りにされる『地域の総合生活産業』を目指します」という長期ビジョンを掲げている。

具体的には、2030年までに営業収益 7000億円、営業利益率 5.0%以上、300店以上を目指し、「広島・福岡・熊本で食品シェアNo.1となること」「これまでGMS偏重だったビジネス構造の進化に向けた構造改革を実現する」などの方向性を明らかにしている。
既に一定の市場占有率を保持する「広島、熊本、福岡、山口」に新たに「兵庫(播磨)」を加えたエリアを「重点エリア」と位置づけ、中でも広島、福岡、熊本を最優先。ここでは出店・活性化に加え、M&Aによるドミナント戦略を加速させるとしている。
「その他出店エリア」とされる大分、四国等については、M&Aをメイン戦略とし、市場占有率を高めることで「you me」ブランドのエリアを拡大するとしている。
そのためのM&Aの総投資枠は5年総額で約550億円としている。
ドミナント深耕策としての出店面では、既に同社が出店している広島市、熊本市、山口市、姫路市などでは、GMSの周辺をスーパーマーケットで埋める出店を、GMSの出店余地がない福岡市、北九州市などの都市部エリアでは、先述の「ゆめモール山陽」のようなNSC+SMで出店という2パターンで進めていくとしている。
そして、その先の2035年には、営業収益1兆円以上、「広島・福岡・熊本・山口・兵庫(播磨)で食品シェアNo.1となる」、としている。
