エコスグループ50周年記念の2015年、上半期過去最高益達成
関東圏でスーパーマーケットを展開する(株)エコス(東京都立川市・平邦雄社長)。
2015年の今年、50周年を迎える。
エコスの前身は青果物の行商。
高校を卒業した現会長の平富郎氏がリヤカーで行商を始めたのが1957年(昭和32年)。
2年後の1959年(昭和34年)には立川市で青果店「たいらや」をオープン。
そして1965年(昭和40年)に有限会社たいらや商店を設立する。
1977年、多摩ニュータウンにスーパーマーケット1号店「愛宕店」を開店。
1982年には112坪の旧昭島店を出店。
1983年には株式会社スーパーたいらやに改組。
1991年、株式会社たいらやに商号変更。
そして990年代は、M&Aを積極的に行って業容を拡大。
1996年にジャスダックに店頭公開し、上場を果たす。
2004年3月には東京証券取引所2部に株式を上場。
翌2005年2月に、東証1部へ。これは最短記録。
2000年代後半は惣菜工場、物流センター、リサイクルセンターなどを整備。
そして昨2014年は、物流子会社TSロジテックを設立。
さらに「NatuLive(ナチュライブ)」のロゴマークをつけた店舗展開を開始。
「NatuLive」とは安全安心、健康に配慮した食品を品揃えする店舗を意味する。
そして創立50年。
エコスグループは「エコス」71店、「たいらや」24店、「マスダ」14店の計109店舗を展開する。
2015年2月期第3四半期の業績は、営業収益が849億4300万円(前年同四半期比4.1%増)、営業利益14億7500万円(前年同四半期比47.4%増)、経常利益15億200万円(前年同四半期比53.5%増)と好調。とりわけ、上半期は過去最高益をたたき出した。
好調の要因の一つは積極的な出店と既存店リニューアル。もう一つは集客につながる商品を割安感のある価格(エブリディロープライス)で販売したこと。簡便商品、惣菜商品、産直商品を強化し、品揃えや店舗レイアウトの変更を実施したことも功を奏した。
エコスは1月9日(金)、取引先を集めて50周年記念式典を開催。
会場ではエコス50年の歴史が映像で紹介された。
エコスの歴史は平富郎会長の歴史と言ってよい。
その平会長は3人の師から学んだと語った。
そして、それぞれの師の言葉を紹介。
恩師・伊藤壮元山梨大学学長。
「寛容と忍耐」
川崎進一東洋大学名誉教授。
「論理なき行動は暴走である」
そして林信太郎元ジャスコ副社長。
「競争こそ企業を磨く砥石である」
会に先立って開かれた取引先のエコス会総会で、
このエコス会会長に留任した國分勘兵衛さん(国分会長)をはじめ多くの祝辞が寄せられた。
現在、エコスグループは長男の平邦雄氏が率いる。
たいらや社長には昨年、長女の平典子さんが就任した。
マスダの木村幸治社長、TSロジスティック飯島朋幸社長のそれぞれのリーダーシップの下、
次の50年に向けてグループ全体の相乗効果をどう上げていくか。
「競争こそ砥石」(平会長)だが、首都圏・関東圏の競争は一層激しさを増している。
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