ユニクロnews|第3四半期は売上高3%増1.48兆円/営業利益24%増

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)は、2017年8月期の第3四半期決算を発表した。

2016年9月1日から2017年5月31日までの9カ月間の連結業績は、売上高1兆4779億5800万円(前年同期比3.0%増)、営業利益1806億1800万円(23.9%増)で増収増益となった。売上総利益率は前年同期比で0.7ポイント、売上販管費比率も0.7ポイント改善した。

5月末の為替レートが円安になったことから、金融損益に為替差益133億円を計上した結果、税引前四半期利益は1954億円(60.1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1201億円(69.1%増)と大幅に増加した。

セグメント別では、海外ユニクロ事業は増収増益、国内ユニクロ事業およびグローバルブランド事業は増収減益となっている。

2月~5月の第3四半期の成績を見ていく。
海外ユニクロ事業が好調だったことから、売上収益は前年同期比8.9%増、営業利益は7.5%増の増収増益。ただし四半期利益は海外子会社からの配当受け取りに関する税金引き当てなどから4.5%の減益で終わっている。セグメント別概況は次の通り。

[国内ユニクロ事業]
売上高は1983億円(3.5%増)、営業利益は238億円(▲18.0%)の減益となった。
既存店売上高(Eコマース含む)は2.7%増と好調だ。ワイヤレスブラ、感動パンツなどの商品が増収に寄与した。売上総利益率は2.2ポイント低下。物流費、人件費の増加により販管費比率は1.0ポイント上昇した。


〈新宿高島屋店〉

[海外ユニクロ事業]
売上高は1687億円(175.0%増)、セグメント営業利益193億円(50.7%増)と大幅な増収増益。東南アジア・オセアニア地区、韓国は営業利益が倍増した。米国事業の赤字幅は縮小した。欧州は、3カ月間で出店数が10店舗増えたことにより、費用が先行し、営業利益は減益となった。
海外ユニクロ事業全体の5月末の店舗数は1071店舗。この1年で143店舗増となった。

[グローバルブランド事業]
売上高は927億円(6.5%増)、セグメント営業利益は90億円(3.8%増)の増収増益。ジーユー事業は、減益となった。売上高が計画を下回り在庫処分を進めたことに加え、原価率が上昇したことで、売上総利益率が低下した。セオリー事業は、大幅な増収増益。とくにPLST(プラステ)は好調に推移した。

2017年8月の通期は売上高1兆8500億円で、国内小売業第3位。営業利益1750億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1000億円を見込む。セグメント別では、国内ユニクロ事業は通期の営業利益は若干の減益、海外ユニクロ事業は大幅な増収増益、グローバルブランド事業は増収増益、そしてジーユー事業は苦戦、セオリー事業は好調と予測されている。

検索ワード:ファーストリテイリング ユニクロ ジーユー セオリー 第3四半期 決算

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