イオンnews|1月主要15社営業成績/イオンリテール既存店1.1%減
イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)主要15社の2018年1月度の営業概況。2018年の消費を占うとともに、2月期決算のイオンにとっては大事な正月商戦の業績だ。
GMS(総合スーパー)業態。
主力のイオンリテール(株)(千葉市美浜区、岡崎双一社長)は、既存店売上高が12月に今期初めてプラスに転じたが、1月は98.9%と再び1.1ポイントのマイナスとなった。全店ベースでは0.7%増と前年を上回った。
イオン北海道(株)(札幌市、星野三郎社長)は既存店、全店ともに99.7%となり、0.3ポイントの減収だ。
イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)も厳しく、既存店が97.5%、全店で99.4%と前年未達。
1月の総合スーパーは既存店前年割れだった。
スーパーマーケット業態のマックスバリュ各社はどうか。
マックスバリュ北海道(株)(札幌市中央区、出戸信成社長)は好調だ。既存店101.8%、全店104.3%と天気にも左右されずに健闘した。
マックスバリュ東北(株)(秋田市、佐々木智佳子社長)は、12月に久々に好成績を上げたが、1月は既存店99.3%、全店99.7%と前年を下回る結果となった。
マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は、既存店98.8%と苦戦したが、全店ベースでは0.9%増の100.9%に着地した。
マックスバリュ中部(株)(名古屋市中区、鈴木芳知社長)も同じく、既存店99.7%、全店101.9%と既存店が前年未達。
マックスバリュ西日本(株)(広島市南区、加栗章男社長)は、既存店98.6%、全店99.9%と全体に悪かった。
逆にマックスバリュ九州(株)(福岡市博多区、佐々木勉社長)は、既存店が101.4%、全店でも102.6%と好調だった。
マックスバリュ関東(株)は、(株)マルエツ、(株)カスミが属するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は、既存店100.8%、全店でも102.7%とグループとしては好調な1月だった。ただしマックスバリュ関東の1月は5.1%減と厳しい内容だ。
コンビニエンスストアのミニストップ(株)(千葉市美浜区、藤本明裕社長)は、既存店98.7%、全店でも99.0%となり、3カ月ぶりに減収に転じた。
ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、水野秀晴社長)は、既存店105.7%、全店が113.3%と絶好調。今期は前年比10%増の高い伸びで推移している。
衣料品専門店の(株)コックス(東京都中央区、吉竹英典社長)は、既存店94.9%、全店97.1%。そして靴専門店の(株)ジーフット(東京都中央区、堀江泰文社長)は、既存店96.7%、全店で97.8%。
総合スーパーも決して良くないが、専門店チェーンの2社も今期は前年割れが続いている。
アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジー(千葉市美浜区、片岡尚社長)は、既存店104.7%、全店104.6%と好調さを維持。イオンモールが開設されれば必ず出店するという要因が大きいが、既存施設も毎月、前年比5~10%と伸びている。
世の中の趨勢を示すように、イオンもまた、専門店は厳しく、ドラッグストアとアミューズメントは好調。そして食を扱うスーパーマーケットは堅調、総合スーパーは不振。衣料・服飾の専門と、総合のなかのアパレル・住関連がどちらもダウントレンド。「食べる」「生きる」「楽しむ」コンセプトは堅調。この傾向は2月も続くのか? おそらく続くだろう。
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