JR九州news|子会社ドラッグイレブンの株式51%をツルハに譲渡

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九州旅客鉄道(株) (福岡市博多区、青柳俊彦社長)は、連結子会社であるJR九州ドラッグイレブン(株)の同社が保有する株式の51%を、(株)ツルハホールディングス(札幌市東区、堀川政司社長)に譲渡することを4月30日の取締役会で決議し、JR九州とツルハとの間で株式譲渡契約を締結した。これによりドラッグイレブン(株)は2021年3月期から九州旅客鉄道の連結子会社から外れて、持分法適用関連会社となる。逆にツルハホールディングスの子会社となる。

ドラッグイレブンは、JR九州グループの流通・外食セグメントの中核を担う子会社として、主に九州・沖縄地方においてドラッグストア事業を203店舗展開している。グループの強みを活かした駅ビル・駅ナカの店舗などへの出店で、その地域の特性や顧客の利用シーンに合わせた、さまざまなフォーマットの店舗を展開している。

一方、ツルハグループは、“日本一のドラッグストアチェーン”を目指して、全国でドラッグストアおよび調剤薬局2138店舗(2020年4月15日現在)を展開する。ツルハグループの事業会社各社は、それぞれの地域に合ったフォーマットとバナーを強みとしながら地域社会へ貢献している。

ドラッグストア業界の市場全体の成長率が鈍化傾向にあって、競合他社による出店攻勢や、企業の統合・再編による寡占化はさらに加速度を増している。ドラッグイレブンは今後、さらなる事業成長と企業価値向上のために、ツルハに株式の過半を譲渡することとした。今までの強み・特徴を活かしながら、ツルハグループの事業ノウハウ等の経営資源を活用し、地域性と収益性を兼ね備えた企業として発展させることが目的である。

■異動する子会社の概要
名称/JR九州ドラッグイレブン(株)
所在地/福岡県大野城市川久保一丁目2番1号
代表者/今林泰代表取締役社長
事業内容/医薬品・化粧品・日用品等の小売、調剤薬局
資本金/1億円
設立年月日/1989年6月16日
大株主及び持株比率/九州旅客鉄道株式会社 100%

■株式譲渡先の概要
名称/(株) ツルハホールディングス
所在地/札幌市東区北24条東20丁目1番21号
代表者/堀川政司代表取締役社長
事業内容/医薬品・化粧品・雑貨などの販売を行うドラッグストアの経営指導および管理
資本金/100億2300万円
設立年月日/1963年6月1日
大株主及び持株比率/イオン株式会社 13.06%、STATE STREET CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 5.37%、日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 4.45%、THE CHASE MANHATTAN BANK 385036 3.68%、RBC IST 15 PCT LENDING ACCOUNT –CLIENT ACCOUNT 3.18%
連結純資産/2202億1400万円

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