セブン&アイnews|SST事業をベインキャピタルに8147億円で譲渡
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は3月6日(木)、Bain Capital Private Equity, L.P.(ベインキャピタル)が設立する買収目的会社(SPC)に、(株)イトーヨーカ堂、(株)ヨークベニマルなどのスーパーストア(SST)事業を8147 億円で譲渡する。
ヨーク・ホールディングス(ヨークHD)を吸収分割会社とし、SPCを吸収分割承継会社とする吸収分割方式で、譲渡する。また、SPCはヨークHDに商号変更。セブン&アイおよび伊藤裕久氏、伊藤順朗氏、大髙耕一路氏(以下、創業家)はSPCに対して出資を行う予定。セブン&アイ35.07%、ベインキャピタル 60.00%、創業家 4.93%の比率となる見込み。
以上の一連の取引契約の締結は2025年7月1日、効力発生日は2025年9月1日を予定している。
これらについては、2024 年 4 月10日付けのアクションプランでは、SST事業グループについて、IPO実現に向けた検討開始を公表した。その後、2024年10月、中間持株会社ヨークHDを設立し、グループ内再編およびSST事業グループの成長戦略を補強する戦略的パートナーを探してきた。同社では「当社ならびにSST事業グループにとってのベストパートナーを選定するプロセスを行い、複数の候補先の中から慎重に検討を重ね、ベインキャピタルをベストパートナーとして選定した」としている。
ベインキャピタルはSST事業グループについて、IPOを目指しているという。セブン&アイは今回の取引に得た資金を含めて活用し、2兆円規模の自己株式取得により、株主還元の充実化を図るとともにコンビニエンスストア事業を核とした成長戦略を推進する。