移動スーパー「とくし丸」、6月1日付でオイシックス子会社へ
移動スーパー「とくし丸」事業を展開する㈱とくし丸(本社・徳島市、住友達也代表取締役社長)が6月1日付で、オイシックス㈱(本社・品川区、高島宏平代表取締役社長)の子会社となることが決まった。
とくし丸の住友社長は関係者に次の通りの報告をしている。
とくし丸関係者の皆様
お世話になります。
すでにメディア等で報道されている通り、6月1日から、株式会社とくし丸は、食品宅配事業を行う、オイシックス株式会社の子会社となることが決定しました。
関係者の皆さんには、突然のお知らせとなりましたが、今後もとくし丸の運営は、現状と変わらず進めていきます。むしろ関係者の皆さんにとっては、より安心してお付き合いいただける環境が整ったと言えます。別途、メッセージを添付しておきますので、ぜひ目を通していただければと思います。 住友達也
その添付メールは以下の通り。
とくし丸関係者の皆様へ
変わるもの。 2012年1月の創業から丸4年が過ぎ、株式会社とくし丸も皆さんのおかげでやっとここまで来ることができました。現在、27都府県、41社のSMと提携し、120台以上のとくし丸が全国各地を走っています(契約済みを含めると、34都府県、53社、167台となります)。 これまでの数少ない経験で学んだのは、真面目に誠意をもって一生懸命ガンバルこと。事業に関わる皆さんといかに協力関係を強化するか。等々、いろんなことが必要だと教えられました。が、中でもしっかり心に刻んだのは、「事業の成長過程に合わせた組織のあり方」です。 時代は確実に変化します。企業は、いかにその時代に求められる存在であり続けられるか。それが最も重要な課題だと感じています。 もはや、個人事務所的経営では、関係者の皆さんに様々な迷惑をかけることになってしまいます。やはり、「変化する環境」に合わせて、今こそ我々の組織は「変えるべき」時期になってきました。 でも、周辺がどんなに変化したとしても、「創業の精神」は「変えてはいけないもの」だと考えています。そもそも、何のためにこのとくし丸を立ち上げたのか。決して「金儲けの道具」として創業した会社ではなく、持続可能な収益構造を獲得しつつも、結果として関わる皆さんに「喜んでいただける会社」にしたいと考えての設立でした。 そして、株式会社とくし丸は、変わります。 2016年6月1日から、食品宅配をメイン事業とする株式会社オイシックスととくし丸は一緒になります。 これは今後、300台、500台、1000台を目指して行くためにも、それに対応できるだけの強固な組織を創っていく必要に迫られた上での判断です。 オイシックスの社長である高島宏平さんは、若干42歳です。その若さにプラス、現場を大切にする人でもあります。価値観、考え方、若さ、行動力、どの点を取っても、安心してとくし丸をバトンタッチできる相手が、オイシックス株式会社でした。 とはいえ、しばらくは株主が変わるだけで、今まで通り僕は代表権を持った社長をそのまま最低2年間続けることになっています。いや、体力・気力が続くなら、その後さらに何年でも「社長を続けて良し」という条件付きです。 すでにオイシックスから、優秀なスタッフが送り込まれて来ており、正直、とても助かっています。それは、今後とくし丸の事業展開を進めて行く上で、大きな力となるはずです。 変わるもの 時代・周辺環境 突然のお知らせになってしまいましたが、今回の経営判断をぜひ前向きに捉えていただき、引き続き、株式会社とくし丸へのご協力・ご支援をお願いします。 時代は、間違いなく向こう20年間、とくし丸の存在を求めてくれるはずです。それに応えられるよう、さらに全力でとくし丸の経営に臨みます。 |
変わるもの、変えるべきもの、変えてはならないもの。
住友達也の決意だ。
最後に、ラインホールド・ニーバーの有名な言葉を住友達也に贈ろう。
変わるものを、変えられる勇気を、
変わらぬものを、受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。
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