カインズnews|ネットDIYの「大都」と業務資本提携で新ビジネス機会創出狙う

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ホームセンター業界第2位の(株)カインズ(埼玉県本庄市、土屋裕雅社長)は、8月29日(火)に、(株)大都(大阪府大阪市、山田岳人社長)と資本提携した。

大都は体験型DIYショップ「DIY FACTORY」、DIY用品のECサイト「DIY FACTORY ONLINE SHOP」を運営する。

両社は2016年9月に、既に業務提携契約を締結している。共同での商品仕入れ・販売・売場連動など、互いの強みを活かし、DIY文化の醸成を目指し、取り組みを進めてきた。「広島LECT店」では、大都との連携によるワークショップの開催や、オリジナルの講座を開設している。

業務資本提携の目的は、両社の関係性をより強固なものとし、知見や資産を効果的に活用しあうことで、新たなビジネスチャンスを生み出していくこととしている。

実施内容は5つ。
第1は、リアル・ネット双方における顧客接点の拡大とコミュニティ創出、情報発信力を活かした施策の共同推進。カインズの拠点と、大都の持つネットコミュニティ・オンライン上のマーケティング力の融合により、DIY体験の入り口を広げ、DIYレシピや実施場所、情報共有のコミュニティ提供など、日常的にDIYを取り入れるための場を整備していく。

第2は、プライベート・ブランド商品の共同開発。両社の持つルートや情報を共有し、オリジナル商品の共同開発を行う。

第3はカインズ店内における新しい価値を生み出す売場づくり。両社の知見を活かして新しい形の売場づくりや情報提供を行う。DIYを始める人向けの教室や作業場を提供することで、新たな情報を発信し、多彩な道具を揃えた画期的な売場づくりを目指す。

第4はオンラインとリアル店舗を融合させたトータル顧客価値の創出。両社共同によるオンラインコンテンツの制作、既存資産の共同活用、オンラインコミュニティとリアル店舗の顧客に対する相互アプローチなどを行い、顧客価値の提案を深化させる。

そして第5は、人材交流。取り組みを加速させるため、カインズから大都へ高家正行副社長を非常勤取締役として派遣する。人材交流を積極的に実施して両社提携の推進を図り、可能性を拡大していく。

カインズの土屋社長は業務資本提携について、「大都は、ネットにおけるDIY事業に強みがあるが、この春からグリーン事業の展開も開始している。リアルに強いカインズと、事業領域を拡げた大都との提携を、資本提携にまで深化させることにより、DIY領域のさらなる拡大と、ECとリアル店舗を連携させたトータル価値の創出を図りたいと考えている。大都のDIYに対する柔軟なアイデアと、カインズの商品カテゴリーが組み合わさり、企業文化の異なる両社が融合することで、新たな化学反応を起こし、これまでにない価値を生み出してゆけるものと確信している」と語っている。

■(株)カインズ概要
所在地/埼玉県本庄市早稲田の杜1-2-1
代表者/土屋裕雅
設立日/1989年3月
資本金/32億6000万円
事業内容/ホームセンターチェーンの経営
従業員数/1万0690名(2017年2月末時点)
店舗数/206店舗

■(株)大都概要
所在地/大阪府大阪市生野区生野東2-5-3 大都ビル
代表者/山田岳人
設立日/1952年6月23日
資本金/2億4275万円
事業内容/DIYカルチャー創造事業
従業員数/63名(2017年4月時点)
店舗数/2店舗
県別店舗数/東京都1、大阪府1

検索ワード:カインズ 大都 ホームセンター DIY 資本業務提携

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