セブンプレミアム初のテーブルウェア3月1日から順次発売
セブン&アイ・ホールディングス(村田紀敏社長)とノリタケカンパニーリミテド(小倉忠社長)は3月1日、セブンプレミアム初のテーブルウェア『seven premium by Noritake(セブンプレミアムバイノリタケ)』を共同開発し、3月1日(火)からグループのイトーヨーカドー、ヨークベニマル221店舗で順次発売する。
すでに、オムニ7では12日(月)より先行予約販売中だ。
セブンプレミアムは食品ブランドのイメージが強いが、非食品も開発している。マスクやソープなどのコスメ&ヘルスケア、ティッシュやスリッパ、毛布などのホーム&キッチン、靴下やブリーフ、傘などのファッションの3つのラインで商品群を持つ。これら商品群はオムニ7で見ることができる。
セブンプレミアムのテーブルウェア(食卓に食物や飲物を供するために使う食器類)は、白地のシンプルなデザイン。デザインは、東芝、家電ブランド「アマダナ」で、デザインおよびデザイン マネジメントに従事してきた工業デザイナーの鈴木健氏が担当。
陶磁器メーカー「ノリタケ」の洋食器製造のノウハウで作られた、シンプルでありながら使い勝手の良いデザインの普段使いの上質な食器がアピールのポイントだ。
アイテムは、ボウル、プレート、カップ&ソーサーなど7型13SKU。販売価格帯は463円(税込500円)~1482円(税込1600円)で、初年度の販売目標は約5500万円。
セブンプレミアムの初のテーブルウェアについて一言、二言。
これまでのセブンプレミアム非食品は、どちらかと言えば消耗品度の高いもの、つまりコモディティ商品のプレミアム化を図って開発されてきた。なぜならセブン-イレブンが主の販売チャネルだったからだ。今回は耐久性の高いテーブルウェア。しかも百貨店ブランドのノリタケを冠し、イトーヨーカ堂とヨークベニマルが主力で販売する。したがって、価格帯は、ノリタケの商品より安く、フランフランや100均ショップよりも高く、さらに言えばスーパーマーケットで取り扱うテーブルウェア商品の中でもやや高額ゾーンとなる。
つまりは、ややアッパーな層を狙っている。これはノリタケブランドにシンパシーを抱く、シニア層を狙っているのか。
さらにテーブルウェアは、食器だけでなく、カトラリーやガラスウェアもある。イケアや無印良品のように、ライフスタイル提案企業は、食器もカラトリーもガラスウェアも、さらにランチョンマットなどなども、トータルコーディネートで商品群を揃える。セブンプレミアムが考えるライフスタイルの価値を提案するのであれば、同時にそれらの商品群も開発すべきだろう。おそらく、近々に、開発されるのだろうが。
最後に蛇足ながら、女性目線でのデザイン評価。ボウルの台座、皿の縁に細かな波型の刻みがあるが、これは実は洗いにくく、汚れが残りやすく、くすみやすい。男性目線のデザインなのではないか、つまりは商品開発にどれだけ女性視点、主婦目線を取り入れているのか、やや疑問。
プライベートブランドで成功を収めるセブンプレミアム。テーブルウェアの商品開発、老舗ブランドとのコラボレーションは新たなステージへの挑戦であるのは確かだ。
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