8月百貨店統計|台風や土曜日1日減の影響で既存店売上高0.2%減

日本百貨店協会から8月の「百貨店売上高概況」が発表された。調査対象店舗は79社219店舗で、前月と変わらず。

百貨店の8月の既存店売上高は4118億円0236万円、前年同月比0.2%減。高額消費やインバンド購買が全体を牽引し、セール・イベントによる集客効果もあったが、台風の影響や土曜日1日減などが響き、2カ月連続で前年割れとなった。

顧客別に見ると、顧客シェア6.3%の外国人売上高は258億円で20.0%アップ。一方で、シェア93.7%を占める国内市場は、1.3%減と2カ月連続で前年を下回った。

主要10都市は対前年比1.0%増で2カ月ぶりにプラス。10都市中8都市が前年を上回った。
大阪5.0%、福岡3.5%、名古屋3.1%、横浜1.7%、東京1.6%、札幌1.1%、京都0.8%、仙台0.5%。
一方、減少したのは、神戸▲32.1%と広島▲1.9%の2都市。

また、10都市以外の8地区では▲3.0%で16カ月連続で減少した。
プラスとなったのは、北海道2.7%、四国0.4%、九州0.3%の3地区。
5地域は前年を下回った。東北▲9.4%、近畿▲6.9%、中国▲3.5%、関東▲2.7%、中部▲2.7%。

主要5品目では、「雑貨」と「身の回り品」2品目が前年超え。「雑貨」は、猛暑による盛夏商材への需要の高まりで、化粧品がUVケア商品を中心に売上げを伸ばした。9.0%増で41カ月連続プラス。

半面、「衣料品」「食料品」「家庭用品」は減収となった。
「衣料品」は▲2.6%。婦人服、紳士服、子供服、その他すべてがマイナスと苦戦した。「食料品」も生鮮食品、菓子、惣菜、その他すべてが前年に届かず。全体では▲1.4%となった。「家庭用品」は、▲1.1%だが、その中で家電は3カ月ぶりに41.4%増と大幅に伸長。家具も6.8%と好調だった。

大手百貨店グループの8月の確報業績は下記の通り(%は前年同月比)。

(株)エイチ・ツー・オー リテイリングの百貨店は+6.6%。
(株)髙島屋は+2.3%
(株)J.フロント リテイリングの百貨店事業は+2.2%。
(株)三越伊勢丹ホールディングスの国内百貨店事業は+1.5%。

協会の百貨店売上高概況はマイナス計上だったが、大手百貨店グループの4社は揃ってプラスと好調だった。

>全国百貨店売上高概況2018年8月

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