9月スーパーマーケット統計|既存店売上高2.3%増/相場高で青果5.4%増

9月スーパーマーケット販売統計調査が発表された。この調査は、日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体の調査統計だ。調査対象企業は全国の270社。

9月の総売上高は8901億5357万円で3.6%増。既存店売上高は、8690億1460万円で2.3%増と、6月から4カ月連続で前年を上回っている。

「9月は、日曜日が1日多かった。そして天候不順による青果の相場高。この二つがプラス要因だ。一方、北海道胆振地震と度重なって襲来した台風はマイナス要因となった。ただし被災地では特需も発生した」(前田伸司オール日本スーパーマーケット協会常務理事)。

食品合計は8079億3558万円(90.8%)+2.6%
生鮮3部門合計 3095億0578万円(34.8%)+3.2%
・青果  1334億5031万円(15.0%) +5.4%
・水産  739億1431万円( 8.3%) +1.3%
・畜産  1021億4116万円(11.5%)+1.7%
惣菜     920億4747万円(10.3%) +3.0%
日配     1768億7370万円(19.9%) +2.1%
一般食品 2295億0864万円(25.8%) +2.0%

非食品   648億6269万円( 6.9%) ▲3.5%
その他   241億4676万円( 2.6%) ▲2.4%

※売上高(構成比)は全店 前年比は既存店

食品部門は2.6%。青果は相場高で単価が上昇した。北海道では地震の影響で根菜類を中心に価格が上昇し、品薄にもなった。気温低下で鍋物野菜の動きが良く、またTV報道効果でマイタケも好調だった。水産は1.3%。旬のサンマは、漁獲量が回復して相場安となり、求めやすい価格から売上げを伸ばした。肉類は日曜日が1日多かったことが追い風となりステーキ用肉を中心に好調に推移した。

惣菜はサラダ類、寿司、米飯類が好調で3.0%。日配は、納豆や梅干しなど和日配が健康報道により売上げを伸ばした。また、十五夜が9月だったことで和菓子が良く売れた。一般食品は、台風接近前の買いだめ需要、また北海道地震の停電で、水やレトルト食品、カップラーメンなど保存食を中心に特需がみられた。

唯一前年を下回った非食品は3.5%減。ホームセンターやドラッグストアなどの競合店の影響を受け売場を縮小する店舗も増えている。防災関連グッズやタバコ増税前の駆け込み需要もあった。

>スーパーマーケット販売統計調査2018年9月

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