3月商業動態統計|販売額41.6兆円1.7%減/卸売業2.8%減・小売業1.0%増
経済産業省が、3月度の商業動態統計速報を発表した。
卸売業と小売業を合わせた商業販売額は41兆5990億円で、前年を1.7%下回った。季節調整済みでは横ばい。
(経済産業省 商業動態統計速報より:以下同じ)
卸売業の販売額は、28兆8030億円で2.8%減、季節調整済みは0.1%増。そのなかで、大規模卸売店の販売額は11兆8220億円でマイナス2.4%だった。
小売業の販売額は12兆7960億円で1.0%増。季節調整済みでは0.2%増だ。機械器具小売業5.5%増をはじめ6業種が増収だ。一方、各種商品小売業、無店舗小売業は前年割れだ。
小売業を業態別に見ると、家電大型専門店が5.9%増と好調だ。通信家電は13.3%の二桁増で、生活家電も7.0%増と伸長した。入学や入社の準備月ということが伸長要因の一つだ。また、ドラッグストアも9カテゴリーすべてが増収で前年を5.4%上回った。
スーパー(総合スーパー+大手スーパーマーケット)は2.4%増。衣料品は1.3%減だが、主力の飲食料品は3.1%の増収。コンビニエンスストアは、非食品が伸長して1.6%増た。
一方で、ホームセンターと百貨店は揃って1.5%減。ホームセンターは園芸・エクステリアが6.9%減と苦戦した。百貨店は飲食料品だけでなく、主力の衣料品も減収だった。
家電大型専門店 +5.9%( 4261億円)
ドラッグストア +5.4%( 5557億円)
スーパー +2.4%(1兆0932億円)
コンビニエンスストア +1.6%(1兆0126億円)
ホームセンター ▲1.5%( 2592億円)
百貨店 ▲1.5%( 5620億円)