6月6業態統計まとめ|外食・ショッピングセンター売上伸長/日曜1日増で客数増

2019年6月の主要業態別売上高が出揃った。

百貨店協会の百貨店の動向、日本チェーンストア協会のほぼ総合スーパーの動静、3協会のスーパーマーケットのトレンド、日本フランチャイズチェーン協会のコンビニエンスストアの動き。この小売り主要4業態の調査に、日本ショッピングセンター協会のショッピングセンターと日本フードサービス協会の外食産業を加えた動向を概観する。外食産業は全店ベース、他は既存店ベースの数値である。

6月の売上高が前年を上回ったのは、外食産業3.4%増とショッピングセンター2.4%増。

一方、前年を下回ったのはコンビニ0.02%減、スーパーマーケット0.1%減、総合スーパー0.5%減、百貨店0.9%減の4業態。

ショッピングセンターの核店舗やキーテナントは百貨店、総合スーパー、スーパーマーケットが多い。その核店舗が前年比マイナスで、ショッピングセンター全体がプラスということは、サブテナントの専門店が比較的好調だと見ることができる。実際にショッピングセンターの統計では、サブテナントが3.2%増で、キーテナントは0.5%減と明暗が分かれた。総合業態の「専門店化」が求められている。

6月は昨年より日曜日が1日多かったことが、特に外食産業とショッピングセンターの客数増につながった。しかし、例年に比べて気温が低かったため、夏物商材が伸び悩んだ。コンビニは飲料やアイスクリーム、ショッピングセンター・総合スーパー・百貨店は夏物衣料、スーパーマーケットは、涼味系商品や麺類、殺虫剤や熱中症対策商品が苦戦した。

また、青果は相場安が続いて厳しい状況だったが落ち着いてきた。総合スーパー、食品スーパーともに農産品は0.4%増と前年を上回った。

父の日に関しては、スーパーマーケットはごちそうメニューや寿司類など、総合スーパーは紳士衣料が売上げを伸ばした。百貨店のお中元商戦前半は、WEB受注が二桁増の店舗もあり、堅調な滑り出しだ。

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