7月スーパーマーケット統計|寒暖の差激しく、既存店4.2%減・全部門減収

7月度スーパーマーケット販売統計が発表された。日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の全国の会員企業270社の調査結果だ。

総売上高は8918億2783万円。既存店は4.2%減で昨年の11月から9カ月連続で前年を下回った。

「全部門、前年割れで既存店前年同月比95.8%という数値は、2010年に統計調査を始めてから3番目に悪い結果」(島原康浩全国スーパーマーケット協会事務局長)だった。

ちなみにワースト1は、2013年2月のうるう年の翌年で95.3%。ワースト2は消費税8%駆け込みの翌年に当たる2015年3月の95.7%。昨年の猛暑特需の反動とはいえ、厳しい7月の成績だ。

7月は寒暖差が激しく、気温に応じた品揃えに対応できない店舗が多かった。また、長引いた梅雨に加え、7月の土日はほとんどが雨天だったため客足が思うように伸びなかった。

青果は前年同月比5.0%減。フルーツ関係が伸び悩んだ。相場安で商品単価が低かった。惣菜は寿司や麺類が不調で、売上げは前年並みかそれ以下にとどまった店舗が多い。土用のウナギの日は土曜日に当たり販売の好機だったが、雨の影響、ウナギの価格高騰、資源保護意識の高まりから不調に終わっている。

日配品は5.0%減、一般食品は4.9%減。前年より気温が低い影響で夏需商品が苦戦した。アイスや飲料、チルド麺類などの涼味商材は動きが悪かった。しかし、インスタント麺や菓子類、コーヒーなどの温かい商品は好調で前年を上回った。

島原事務局長は「気温の差が5℃変わると人の食や購買行動は大きく変わる」と指摘。長梅雨が客数減少につながったと分析している。

食品合計    8057億6564万円(90.3%)▲4.2%
生鮮3部門計2993億8616万円(33.7%)▲3.5%
・青果     1197億7544万円(13.4%)▲5.0%
・水産     790億6990万円(8.9%)▲2.8%
・畜産     1005億4082万円(11.3%)▲2.2%
惣菜        943億0778万円(10.6%)▲1.5%
日配       1756億4113万円(19.7%)▲5.0%
一般食品   2364億3057万円(26.5%)▲4.9%
非食品      619億9621万円(7.0%)▲6.0%
その他     240億6647万円(2.7%)▲2.8%
※売上高(構成比)は全店、前年比は既存店

スーパーマーケット販売統計調査2019年7月

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