8月家計調査|2人以上の消費支出26.7万円で3%減/「被服及び履物」11.5%減
総務省統計局発表の8月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は26万6638円で、物価変動の影響を除いた「実質」では前年同月比で3.0%減だった。
また、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は、55万5009円と前年同月比5.4%(実質)増加した。
費目別消費支出(2人以上世帯・実質)では、「被服及び履物」は11.5%減、「家具・家事用品」は9.0%減、「保健医療」が8.6%減、映画・演劇などの「教養娯楽」3.9%減、外食などの「食料」も3.2%減少した。一方、「住居」5.9%と「教育」3.0%だけが増加だった。8月は気温が低く推移し、雨も多かったことから「被服及び履物」などの季節商品への消費が滞った。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。ただし全国約9000世帯を対象としているサンプル調査であることは、念頭においておきたい。