9月商業動態統計|商業販売額46.4兆円/卸売業8.7%増・小売業0.6%減
経済産業省が、9月度の商業動態統計速報を発表した。商業とは小売業と卸売業の総称であり、小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向を把握することを目的に、毎月、調査・発表される。
9月の商業販売額は46兆4270億円で、前年同月比6.1%増となった。商業販売額とは小売業と卸売業の合計販売額になる。
卸売業は34兆3860億円の8.7%増、小売業は12兆0410億円の0.6%減。
商業販売額の季節調整済前月比は3.3%の増加で、卸売業は0.3%増、小売業は2.7%増だった。「季節調整済」は、季節要因以外に曜日・祝祭日要因、うるう年要因などが調整されている。
小売業を業種別に見ると、燃料小売業が16.4%増、織物・衣服・身の回り品小売業が2.5%増、飲食料品小売業が2.2%増、医薬品・化粧品小売業が1.1%の増加となった。一方、自動車小売業が前年同月比12.5%減、機械器具小売業が4.5%減、百貨店など各種商品小売業が3.1%減、無店舗小売業が1.7%の減少となった。
業態別に見ると、百貨店・スーパー販売額は1兆5566億円と、前年同月比0.7%の減少だ。
そのうちスーパー(総合スーパーと食品スーパー)は1兆2026億円の0.4%増。既存店では0.3%減。
百貨店は3540億円の4.5%減、既存店も4.2%減。商品別では衣料品9.1%減、飲食料品は2.2%増。
コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は9973億円で前年同月比1.1%の増加だ。商品販売額は9568億円で前年同月比1.0%増。また、サービス売上高は404億円で前年同月比3.7%増。
ドラッグストア販売額は6019億円で3.0%増。
家電大型専門店販売額は3551億円で3.3%減。
ホームセンター販売額は2654億円で3.2%減。
業態別の売上高伸長率では、ドラッグストア、コンビニ、スーパーが増収。
ドラッグストア +3.0%(6019億円)
コンビニエンスストア +1.1%(9973億円)
スーパー +0.4%(1兆2026億円)
ホームセンター ▲3.2%(2654億円)
家電大型専門店 ▲3.3%(3551億円)
百貨店 ▲4.5% (3540億円)