7月外食統計|全体売上げは前年同月比114.2%・19年比112.6%

一般社団法人日本フードサービス協会(東京都港区、近藤正樹会長)が7月の外食産業市場動向調査を発表した。調査企業数は226社、店舗数は3万6584店舗。ファストフードは2万1364店舗で全体の58.4%を占める。

7月の全体売上高は前年比で114.2%、19年比では112.6%となった。

コロナの5類移行後は各地で人流回復が進み、インバウンドの回復と相まって、7月の外食需要は堅調だった。また気温上昇で、夏の季節メニューが好調だった。

ファストフード業態の全体売上げは110.9%、19年比では124.4%。「洋風」は、季節メニューや新商品、コールドドリンクが好調で、売上げ107.3%。「和風」は、定番商品の堅調と土用の丑のうなぎ需要もあり、売上げ114.8%。「麺類」は、冷たい新商品が好評で、売上げ119.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が都心部でのインバウンド回復もあり、売上げ108.3%。「その他」は、「カレー」が都心部の繁華街店舗で売上げが回復し、「アイスクリーム」が好調だったことで、売上げ115.7%となった。

ファミリーレストラン業態の全体売上げは117.5%、19年比では104.2%。7月は冷たいメニューが好調だった。「洋風」は、半額クーポンなどで客数が伸び、売上げ118.7%。「和風」は、土用の丑のうなぎ需要もあり、売上げ118.4%。「中華」は、とくに辛いメニューが好調で、売上げ112.7%。「焼き肉」は、駅近繁華街の小規模店でも集客が回復し、売上げ116.5%となった。

パブ・居酒屋業態の全体売上げは129.5%。人流回復やインバウンド客が増加しているものの、依然として店舗減少が影響しており、19年比では売上げ70.2%だった。

ディナーレストラン業態の全体売上げは121.1%、19年比では売上げ98.2%。商業施設立地の店舗は好調も、一部の路面店では気温の高い日中に客足が鈍った。

喫茶業態の全体売上げは122.3%、19年比では売上げ100.5%。猛暑日には一部で客足の鈍りがあったが、商業施設などで人流の回復が見られた。

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