8月スーパーマーケット統計|既存店4.3%増/総売上高1兆0868億円5.2%増

一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)のスーパーマーケット3団体が8月の販売実績速報値を発表した。3団体の集計企業数は270社、8377店舗。

 

総売上高は1兆0867億6080万円で既存店前年同月比は104.3%、全店では105.2%だった。8月は帰省客の増加や記録的な猛暑、台風接近に伴う備蓄等による需要拡大が好調の要因となった。

食品合計は1兆0027億4501万円で既存店104.7%。生鮮3部門合計は、3685億6697万円で102.3%だった。

部門別では青果が1523億0889万円で既存店102.1%、全店103.0%。
青果相場は相場高傾向で単価上昇を牽引した。とくに、トマトやきゅうりなどのサラダ関連野菜や、ナスやピーマンなどの夏商材が好調だった。国産果実ではスイカや、高温で出荷が前倒しとなった梨、ブドウなど秋の果物を中心に好調だった。カットフルーツも引き続き動きがよい。輸入果実ではバナナやキウイフルーツが好調だった。

水産は934億1752万円で既存店103.5%、全店104.5%。
引き続き価格は高止まり、台風の影響で入荷不足が発生した店舗もみられた。お盆時期は需要が増加し、まぐろやカツオなどの刺身類、ウナギが好調だった。バーベキュー用商材も動きがよかった。水揚量が多いアジ、サラダ関連、塩干類は前月から好調を継続した。エビ類は相場が安定したが、イカ類は価格が高騰しており不振となった。貝類には回復傾向がみられた。ALPS処理水放出による影響は聞こえてこなかった。

畜産は1228億4056万円で既存店101.7%、全店102.7%。
精肉全般で相場高が続き、豚肉や鶏肉に需要がシフトしている。牛肉は低調が続く。豚肉は、小間切れや挽肉など普段使いの商品を中心に好調だった。鶏肉も高値が続いているが、ムネ肉を中心に好調に推移した。ハムやソーセージなどの加工肉は値上げの影響で不振、ギフト関連も低迷した。売上高は確保できても利益が出にくい状況が続いている。

惣菜は1221億1431万円で既存店105.9%、全店107.0%。
オードブルや寿司類が好調だった。、サラダ関連や冷やし麺類などの涼味、焼鳥などのつまみ類の動きがよかった。家庭での調理敬遠を追い風に揚物類が好調。昼食・夕食需要の回復で米飯類の動きがよい。都市部では、インバウンド需要の回復を指摘するコメントもあった。

日配は2238億6655万円で既存店107.0%、全店108.0%。
全般的に買上点数の減少は小さく、一品単価上昇により、販売額は引き続き好調に推移している。涼味麺や涼味食材、飲料やアイス、デザート類の動きが安定的に好調。価格高騰が続く鶏卵は、商品供給が回復傾向にあり、売上増となった。価格改定のあったパンや冷凍食品は引き続き好調を持続した。再値上げした牛乳など乳製品、納豆や豆腐などベーシックな商品群は点数減が小幅で、売上げが伸長した店舗が多い。

一般食品は2881億9717万円で既存店105.6%、全店106.4%。
飲料や酒類、そうめん、つゆなどの季節商材、パスタソースなどレトルト食品の動きがよかった。熱中症対策商材の動きもよかった。菓子類、食用油や調味料類も値上げで、堅調に推移した。米類は回復傾向がみられる。ギフト関連は前年並みだった。

非食品は610億8469万円。既存店101.7%、全店101.8%。
カセットコンロやレジャーシートなど行楽、レジャー関連の動きがよく、日焼け止めなどの季節商品も好調を持続した。除菌関連など衛生用品は需要減少が続き不振だが、単価が上昇しているペットフードやトイレットペーパーなどの紙製品は好調だった。

その他が229億3165万円で既存店91.1%、全店で92.6%。

エリア別では北海道・東北地方105.8%、関東地方が104.6%、中部地方が106.3%、近畿地方が103.3%、中国・四国地方が101.0%、九州・沖縄地方が103.2%。全エリアで既存店の伸びが前年を上回った。

1店舗当たりの平均月商は1億2973万円、売場1㎡当たり売上高は7.8万円だった。

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