11月商業統計|商業販売額50.6兆円0.9%増、小売販売額13.8兆円5.3%増

経済産業省大臣官房調査統計グループが毎月の商業動態統計速報を発表する。商業とは小売業と卸売業の総称であり、小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向を把握することを目的に調査される。

具体的には商業販売額の動向として、卸売業販売額と小売業販売額の動向、そして業態別の販売額の動向として百貨店・スーパー販売額、コンビニエンスストア、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターの統計数値が発表される。

2023年11月の商業販売額は50兆6800億円、前年同月比0.9%の増加だ。卸売業は36兆8610億円、▲0.7%減、小売業は13兆8190億円、5.3%増と明暗を分けた。商業販売額の季節調整済前月比は▲0.2%の低下で、卸売業は▲0.3%の低下、小売業は同1.0%の上昇だ。

卸売業を業種別にみると繊維品卸売業が▲4.3%減、一方で食料・飲料卸売業が8.1%増加、医薬品・化粧品卸売業が5.3%増、衣服・身の回り品卸売業が0.3%増だ。

小売業を業種別にみると、飲食料品小売業が5.8%増、各種商品小売業(百貨店など)が4.8%増、医薬品・化粧品小売業が3.9%増、無店舗小売業が2.5%増、織物・衣服・身の回り品小売業が0.6%増加だ。

2023年11月の百貨店・スーパー販売額は1兆8396億円。前年同月比でみると 4.6%の増加となった。百貨店は5516億円、6.6%増、スーパーは1兆2880億円、3.8%増。商品別にみると、衣料品が8.9%の増加と最も伸長した。飲食料品は3.5%増。なお、百貨店・スーパーの季節調整済前月比は、▲0.3%で、百貨店は▲0.4%、スーパーは▲0.6%と低下した。

百貨店・スーパーの既存店は前年同月比4.4%増。百貨店は7.7%増、スーパーは3.1%増。

百貨店の主力商品である衣料品は、身の回り品が前年同月比14.9%増、婦人・子供服・洋品が9.3%増、紳士服・洋品が6.1%増と、衣料品全体では10.7%増と高い伸長率を示した。
飲食料品は0.7%増。

スーパーの商品別動向では、衣料品は、紳士服・洋品が4.0%増、身の回り品が3.9%増、婦人・子供服・洋品が3.5%増加と、衣料品全体では3.7%増となった。一方、主力商品である飲食料品は3.9%増だ。家庭用品は11.5%の増加、家庭用電気機械器具が9.4%増、家具が3.8%増。

コンビニエンスストアの11月の商品販売額および売上高は、1兆344億円、0.1%増。

商品別にみるとファーストフードと日配食品が3812億円で3.2%増、加工食品が2785億円・5.4%増、非食品が3246億円、▲0.8%。商品販売額は9843億円、2.4%増、サービス売上高491億円、▲31.3%だ。

11月の専門店の販売額を見ておこう。詳細は主力チェーンの動向と合わせて別項で報告する。

家電大型専門店販売額は3708億円、前年同月比では3.3%の増加だ。⇒詳細
ドラッグストア販売額は6947億円、9.0%増。⇒詳細
ホームセンター販売額は2756億円、3.1%増。⇒詳細

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