2月SC統計|既存SC売上高9.8%増/うるう年・旅行客増加で前年上回る
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は509ショッピングセンター(SC)。
既存SC売上高は前年同月比9.8%増加した。うるう年による営業日数、休日日数が前年より1日多かったことや、春節が2月になったこと、また3連休が2回あったことで国内外旅行客の増加によって前年を上回った。
立地別にみると、「中心地域・大都市」は13.2%増で、インバウンド客の来館が売上増につながったSCが多かった。また旅行客やオフィスワーカーの来館が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。
また地域別では、「北海道」が4年ぶりの「さっぽろ雪まつり」開催で旅行客が増加し10.9%増加。その他3連休が2回あったことや春節が2月になったことで、国内外の旅行客が来館したSCがとくに好調で、「関東」では8.2%、「中部」で10.8%、「近畿」では13.7%増となった。
業種別「ファッション」では、中旬からの気温上昇で、春物プロパー商材や卒入学向けセットアップなどのオケージョン商材が稼働した一方で、寒暖差が大きくお客のニーズが気温に左右されて、商品展開が難しかったとの声もきかれた。
「食料品」は、節分やバレンタインなどの季節商材が好調だった。「その他物販」は、新生活需要により、家具、家電、日用品が好調。「飲食」は、国内外旅行客や近隣イベント参加客の来館、家族連れや宴会などのグループ利用が好調で、館の売上げを牽引した。