2月百貨店統計|売上高4254億円1.5%減/春節でインバウンド需要好調
(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)が2025年2月の「全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象は、70社179店。
2月の売上高は4254億4801万円で前年同月比1.5%減と、4カ月ぶりに減少した。降雪や寒波など天候要因による入店客数減などが響いた。衣料品や服飾雑貨は、天候等から春物商材の動きは鈍かったが、卒入学のオケージョン需要は堅調に推移した。そのほかバレンタイン商戦は、豊富な商品展開や関連イベント、SNSを活用した施策が奏功し好調だった。
地区別では、主要10都市で0.7%減とマイナスに転じた。4地区で対前年プラスで、札幌は6.1%増、大阪では2.2%増の伸長。一方で、仙台は4.9%減、広島は7.9%減だった。
10都市以外の7地区では4.2%減で、5カ月連続で全地区でのマイナスとなった。
商品別では主要5品目のうち、雑貨をのぞく4品目がマイナスだった。雑貨は943億1520万円で2.3%増、一方で身のまわり品が696億5462万円で4.3%減、衣料品は1081億1122万円で2.3%減だった。
化粧品、家電、その他食料品がプラスとなった一方、子供服・洋品、菓子が2カ月ぶりに、その他衣料が3カ月ぶりに、紳士服・洋品、婦人服・洋品、美術・宝飾・貴金属、その他家庭用品が4カ月ぶりにマイナスとなった。