5月百貨店インバウンド動向|売上高425億円40.8%減/客数38カ月ぶりに減
(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)のインバウンド推進委員会が、2025年5月の外国人観光客の「免税売上高・来店動向」を発表した。調査対象はインバウンド推進委員店の87店舗。
5月の免税総売上高は約425億6000万円で、前年同月比40.8%減の3カ月連続マイナスとなった。5月1日~5日の中国の「労働節休暇」で購買客数が増加したが、売上げは前年高伸の反動によって減少した。また高額商材の購買減少によって、客単価も減少した。一方、化粧品や食料品は堅調だった。
免税売上高の内訳は一般物品売上高が約346億3000万円で45.6%減、消耗品売上高(化粧品、食料品など)が約79億3000万円で3.4%減。
一方、購買客数は約53万6000人で5.4%減。2022年9月以来、38か月ぶりに昨対マイナスに転じた。
一人当たりの購買単価は約7万9000円で37.4%減少している。
来店の多かった国は中国本土、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシアなど、5月もアジア圏が中心だった。