スーパーマーケット既存店▲1.5%、13カ月連続
4月23日に発表された
「スーパーマーケット販売統計調査」。
オール日本スーパーマーケット協会、
日本スーパーマーケット協会、
新日本スーパーマーケット協会、
3つの協会が調査・集計し発表する。
3月の数値とその分析を発表したのは、
オール日本スーパーマーケット協会
松本光雄専務理事。
3月は特異な気象状況だった。
上旬は初夏を感じさせるような気温の高い日が続いた。
一転、中旬以降は平年並みの気温となったが、
降雨量は少なかった。
この天気が桜の開花を早め、
お花見需要が前倒しになるなど、
スーパーマーケットにとってはプラスに働いた。
もうひとつ、前年に比べ今年は、
日曜が一日多かったのも好影響。
結果、3月の総売上高は、
総売上高は8024億3564万。
全店ベースでは前年同月比ほぼ横ばい。
ただし、既存店ベースでは▲1.5%と、今月も厳しく、
これで13カ月連続でマイナスとなった。
「日曜は1日増えても、GMS(総合スーパー)に取られた」
という声があがるほど、
小規模チェーンでは苦戦を強いられている。
ただし、全体でみると、来店客数は10.5%増加し、
消費購買意欲も改善し、「回復基調にある」。
その3月の数値は以下の通り。
食品合計は6830億0707万、▲1.6%。
生鮮3部門の合計は2535億8018万、▲3%。
生鮮3部門の内訳は、
青果が1037億6264万、▲5.7%、
水産が705億5456万、▲2.3%、
畜産が792億6299万、+0.2%。
青果の相場安で全体の49%の企業が不調と回答。
惣菜は花見需要が貢献し、少し回復。
703億3954万、+0.3%。
日配は1412億2938万で、▲1.6%、
一般食品は2178億5797万、▲0.5%。
非食品が822億6973万で、+0.2%、
そして最後に、
その他が371億5883万の▲0.3%。
雛祭り、彼岸、ホワイトデーと3月は催事に恵まれ、
畜産と惣菜が好調。
「大型パックよりも個食傾向が一層強まっている」。
2月は全部門で既存店が昨対マイナスとなったが、
3月は気候、催事、景気回復マインドに支えられて、
少し持ち直した。
しかし、
「消費財提供業として先々が見通せない中、
各企業、価格設定には神経をとがらせている」のが現状だ。
<本誌編集部>