【6月コンビニ】既存店0.8%増、セブン1.8%・ファミマ1.1%増、ローソン0.6%減

コンビニエンスストアの6月「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

梅雨シーズンの6月。北日本及び西日本を中心に降水量が多く、既存店客数はマイナスとなった。しかし、平均気温が高かったことから、冷やし麺などの調理麺やアイスクリームの売上げが伸び、全店・既存店ともに売上高はプラスとなった。また、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や惣菜などの中食は、引き続き好調を維持。コンビニの売上げに貢献している。

調査対象企業は9社。(株)サークル Kサンクス、(株)スリーエフ、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、そして(株)ローソン。

6月の実績結果は以下のとおり。

既存店は7975億2700万円、前年同期比プラス0.8%。2カ月ぶりのプラス。全店ベースでは、8742億1300万円でプラス3.5%となり、こちらは40カ月連続で増加となった。

店舗数は全店ベースで5万4157店(プラス2.4%)。前年5月の店舗数は5万2868店だから、1年で1289店舗の増加となる。単純計算では1店当りの月商は約1614万円、日販は約53万8000円である。

来店客数は、既存店が13億3400万人(▲0.7%)で4カ月連続のマイナス。全店では、14億4255万人(プラス2.1%)と、63カ月連続で増加。1店当りの月間来店客数はおよそ2万6600人。1日では約753人となる。

平均客単価は、既存店595.7円(プラス1.4%)。全店では、606.0円(プラス1.4%)となり、ともに15カ月連続のプラスとなった。

既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比は、次のとおり。

日配食品35.7%(0.7%)
加工食品27.2%(1.0%)
非食品31.1%(マイナス0.0%)
サービス6.0%(マイナス3.7%)

日配、加工食品は微増ながらプラス。サービスはマイナスと振るわず、非食品は0.0%と横ばいだった。

大手コンビニ3社の6月の概況を報告しよう。(%は前年同月比)

セブン‐イレブン・ジャパン  
総店舗数1万8785店
既存店売上高、プラス1.8%
全店売上高、プラス5.8%

ローソン
総店舗数1万2484店
既存店売上高、▲0.6%
全店売上高、プラス3.5%     
既存店客数、856人、▲1.9%
既存店客単価、595円、プラス1.3%

ファミリーマート
総店舗数1万0948店
既存店日販売上高、1.1%
既存店客数、▲0.5%
既存店客単価、プラス1.6%
全店売上高、プラス4.1%

既存店売上高をみるとプラスとなったのは、
セブン‐イレブン1.8%、ファミリーマートの1.1%。ローソンは▲0.6%とマイナスとなった。

ここ3カ月の結果をみてみると、
5月は、プラスがセブン1.0%だけ。ファミマ▲0.6%、ローソン▲2.7%と2社が減。
4月は、熊本地震が発生し休業の店舗もあったが、セブン2.7%、ファミマ2.3%、ローソン1.7%と3チェーンともプラス。物資の輸送などにも素早く対応し活躍した3社だった。
3月は、セブン1.5%、ファミマ1.6%と2社が増。ローソンは▲1.3%。

総店舗数1万店を超えている3社だが、7月5日にUR都市機構とそれぞれ各社の間で連携協定を締結した。今後100団地にコンビニエンスストアを設置する。取り組み内容としては、通常サービス・生活支援サービスの拠点とともに、防災防犯の拠点としての役割も担う。飽和に近いとされる日本市場の中で、コンビニの新たな立地戦略の一つとなる。
  >>>詳細は商人舎magazine    Dailyニュースで公開中

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