【1月商業動態統計】ドラッグストア・コンビニ好調、百貨店不調、スーパー?

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた1月の商業販売額は34兆8120億円前年同月比+0.3%季節調整済みでは+0.5%と、プラスのスタートとなった。

卸売業の販売額は、23兆2300億円で▲0.1%、季節調整済みは▲0.5%。その中で大規模卸売店の販売額は8兆2610億円、昨年同月比+3.8%。

小売業の結果
販売額は11兆5820億円で+1.0%。季節調整済みでは+0.5%。
詳細を見るとプラスとなったのは5項目で燃料+6.7%、自動車+4.0%、医薬品・化粧品+2.0%、飲食料品+1.2%、無店舗+1.2%。
一方、マイナスとなったのは、各種商品(百貨店など)▲2.9%、織物・衣服・身の回り品▲2.3%、機械器具▲0.9%、その他▲0.4%の4項目。

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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見る。

[百貨店] 全店売上高5740億円で▲2.2%(既存店は▲1.2%)。季節調整済みは▲1.5%。
衣料品 ▲3.4%(既存店▲2.4%)。主力の衣料品は婦人服▲4.1%を始め、紳士服、子供服などすべてマイナス。
飲食料品 ▲2.2%(既存店▲1.5%)。
その他 +0.4%(既存店1.4%)。家庭用電気機械器具は▲18.9%と二桁減。家具、食堂・喫茶、家庭用品もマイナスだったが、その他の商品が+2.6%となり、全体ではわずかながらもプラス。

[スーパー](総合スーパーと大手食品スーパー) 全店売上高1兆0999億円で▲0.4%(既存店は▲1.1%)。季節調整済みは+2.5%。
衣料品 ▲6.6%(既存店▲6.1%)。身の回り品の▲11.5%をはじめすべてマイナス。
飲食料品 +0.9%(既存店0.0%)。主力の飲食料品はプラスを維持。
その他 ▲2.1%(既存店▲2.5%)。家具▲18.2%、家庭用品▲6.3%、家庭用電気機械器具▲4.0%とマイナス幅も大きく不調だが、食堂・喫茶は+1.9%。

[コンビニエンスストア] 売上高の合計は9136億円で+3.2%
内訳は商品販売額合計で8620億円で+3.2%。
加工食品+4.1%、ファストフード及び日配食品+3.8%、非食品+1.7%とすべてがプラス。
またサービスも+4.1%と好調だった。

[家電大型専門店] 全店販売額は、3716億円で▲0.6%
カメラ類+2.2%、生活家電+2.0%。
通信家電▲6.6%をはじめ、AV家電、情報家電はマイナスだった。

[ドラッグストア] 全店販売額は4685億円で、+5.3%
食品+8.5%、OTC医薬品+7.4%をはじめ8項目でプラスと好調。
唯一マイナスだったのが、調剤医薬品の▲5.7%。

[ホームセンター] 販売額は、全店で2431億円、前年同月比0.0%と横ばい。
プラスは、園芸・エクステリア+0.7%、その他+10.8%の2項目。
電気▲4.4%、インテリア▲3.7%など、ほとんどのカテゴリーでマイナス。

2017年1月の小売業の業態別の前年同月比をプラスの高い順に並べてみると、
ドラッグストア+5.3%。
コンビニエンスストア+3.2%
ホームセンター0.0%。
スーパー▲0.4%
家電大型専門店▲0.6%
百貨店▲2.2%

2017年の始まりは、やはりドラッグストアとコンビニが好調なスタートをきり、百貨店は不調という結果だ。
ただしスーパーは総合スーパーがマイナスで、食品スーパーがプラスだったが、それらを統合すると▲0.4%ということになる。

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