8月商業動態統計|小売業販売額11兆4850億円/季節調整済み1.7%減
8月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。この統計は、卸売業、小売業、そして業態別、商品カテゴリー別の増減率を報告する。「卸売業」と「小売業」を合わせた8月の商業販売額は36兆7550億円で、前年同月比3.5%増加。季節調整済みでは1.3%プラスとなった。
卸売業の販売額は、25兆2700億円で4.3%増加、季節調整済みは2.1%増加。その中で大規模卸売店の販売額は9兆3850億円で、昨年同月比5.6%のプラスだった。
小売業の販売額は11兆4850億円で1.7%増加、季節調整済みでは▲1.7%だった。
商品別小売業では自動車8.3%、医薬品・化粧品5.4%、機械器具4.6%などプラスが並ぶ。各種商品小売業と無店舗小売業がマイナスとなった。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)
小売業を業態別に見てみよう。
[百貨店]
全店売上高4552億円で0.5%増加(既存店2.1%増)、季節調整済みは1.6%増。
衣料品は▲0.3%(既存店1.4%増)。身の回り品は好調、紳士服は横ばい、婦人服・子供服が不調だった。
飲食料品は▲1.5%(既存店±0.0%)。
その他は3.5%増加(既存店5.1%増)。家庭用電気機械器具▲32.1%と大幅なマイナス。家具も▲14.0%と二桁減。しかしその他が7.4%プラスだった。
[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパーマーケット)
全店売上高1兆1103億円で0.8%増加(既存店0.1%増)、季節調整済みは▲0.5%。
衣料品は▲5.6%(既存店▲4.8%)。身の回り品▲6.6%をはじめすべての項目でマイナスとなった。
主力の飲食料品は1.5%増加(既存店0.5%増)と前年を上回った。
その他は0.7%増加(既存店0.3%増)。食堂・喫茶とその他はプラスだったが、家庭用電気機械器具▲10.0%、家具▲9.9%は大きくマイナスとなった。
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[コンビニエンスストア]
売上高の合計は1兆0513億円で1.9%の増加。
内訳は商品販売額合計が9920億円で1.4%増加。ファストフードおよび日配食品、加工食品、非食品すべてが前年を上回った。またサービスも11.2%プラスと大きく伸長した。
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[家電大型専門店]
全店販売額は、3567億円で5.4%の伸び。
カメラ類16.0%、情報家電11.4%、その他18.4%と二桁増。唯一不調だったのは通信家電で▲2.3%。
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[ドラッグストア]
全店販売額は5169億円で5.6%アップ。
食品8.1%、家庭用品・日用消耗品・ペット用品6.2%をはじめすべての商品カテゴリーでプラスだった。店舗数も5.3%増と大幅に増えている。
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[ホームセンター]
販売額は、全店で2775億円で▲0.2%。
プラスは、園芸・エクステリア2.2%など5カテゴリー。カー用品・アウトドア▲7.2%をはじめ4項目はマイナス。
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2017年8月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
ドラッグストア +5.6%。
家電大型専門店 +5.4%。
コンビニエンスストア +1.9%。
スーパー +0.8%
百貨店 +0.5%
ホームセンター ▲0.2%。
8月はドラッグストアと家電大型専門店が伸び率も高く好調だった。コンビニ、スーパー、百貨店もプラスを維持し、唯一ホームセンターだけがマイナスとなった。
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