ファミマnews|8/26遠隔操作ロボット「Model T」の試験運用開始
(株)ファミリーマート(東京都港区、澤田貴司社長)は8月26日、遠隔操作ロボット技術を核とした、新たな店舗オペレーション基盤の構築を目的に、Telexistence(株)(東京都港区、富岡仁社長:以下 TX)と共同で、TX 製ロボット「Model T」「Augmented Workforce Platform(拡張労働基盤:以下AWP)」を東京都豊島区の店舗に試験導入すると発表した。
■「Model T」
今回の実験では、TX虎ノ門オフィスの操縦者が遠隔操作によって VR(仮想現実)端末を使用し、「ファミリーマートとしまエコミューゼタウン店(東京都豊島区)」に設置したロボットの操作を行う。
両社は、「Model-T」「AWP」を活用し、工数が大きい商品検品や陳列業務の遠隔操作化・自動化を図ることで、全く新しい店舗オペレーション基盤開発を目指す。これによって店舗の省人化をはじめ、物理的な店舗立地に制約されない自由度の高いスタッフ採用が可能となる。
第1段階として、店舗のバックヤードの飲料売場において、比較的業務量の多いペットボトル飲料の陳列から遠隔操作による業務を開始し、ロボットによる陳列速度・精度を検証する。
■「Model-T」「AWP」を使った遠隔操作のようす
今後は、おにぎり・サンドイッチ・弁当など作業対象の商品を随時拡大しながら、2022年までには、最大20店舗への導入を目標としている。多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店への順次導入を拡大することも検討していく。
ファミリーマートは、遠隔地から一人で複数店舗の作業が可能となるTXの「Model-T」導入によって、人手不足の軽減と新たな雇用創出につなげたい考えだ。
TXは「ロボットを変え、構造を変え、世界を変える」をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業。遠隔操作ロボットと「AWP」という、ロボットを通じて人々が労働参加できる基盤を開発している。「AWP」を支えるクラウドシステムには、米国Microsoft社のAzureを採用している。