ファミマnews|伊藤忠とデジタルサイネージ活用のメディア事業会社設立
(株)ファミリーマート(東京都港区、細見研介社長)と、伊藤忠商事(株)(東京都港区、石井敬太社長COO)は8月19日(木)、店頭に設置するデジタルサイネージを活用したメディア事業の展開に向けて、新会社を設立することで合意したと発表した。
ファミリーマートは、全国約1万6600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上のお客との接点を保有している。ファミリーマートと伊藤忠商事は、この店頭におけるメディアとしての価値に着目し、2020年9月からファミリーマート店舗にデジタルサイネージを設置し、実証実験を開始してきた。この結果、期待する効果を確認できたことから、新会社を設立し、本格的に事業展開する。デジタルサイネージ活用による広告、購買効果だけでなく、特殊詐欺防止を促すコンテンツ等の配信など防犯を通じた地域貢献にも寄与していく。
具体的には全国のファミリーマート店内に複数台の大画面のデジタルサイネージを設置し、旬なエンタメ情報や、アート、ニュース、地域情報など来店客へ、さまざまな映像コンテンツを配信する。さらにエリア別や時間帯別のターゲティング配信や、サイネージの視認率や店頭での購買などの広告効果の可視化を図る。また2020年10月に設立した(株)データ・ワン(東京都千代田区、太田英利社長)の持つ購買データを活用したデジタル広告サービスと連携することで、より高度な広告サービスを整備する。
第一弾として、2022年春までに3000店舗へサイネージを導入し、月間延べ8200万人以上と接触可能なメディアを構築する予定。また、3年以内をめどに、設置可能な全店舗への導入を目指す。
■新会社
事業開始日/2021年10月(予定)
事業内容/デジタルサイネージへのコンテンツ配信を行うメディア事業
資本金/9億9000万円(資本準備金4億9500万円を含む)
出資比率/ファミリーマート70%、伊藤忠商事30%