ファストリnews|ジランス裁判所に子会社の法的再生手続きを申し立て

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長)は連結子会社であり、コントワー・デ・コトニエ事業とプリンセス タム・タム事業を展開する FAST RETAILING FRANCE S.A.S.が、現地時間6月20日に、フランスのパリ商業裁判所に、現地法に基づき、迅速に事業構造改革を実行するために、フランスにおいて必要とされる法的再生手続きの申し立てを行ったと発表した。

コントワー・デ・コトニエ事業とプリンセス タム・タム事業は、事業再生計画を進め、財務基盤を安定化し、事業の持続的な成長を確立することを目指している。法的再生手続きの申し立ては、両事業について、顧客の需要の変化に対応して、店舗網を刷新し、小型店舗で接客販売をする旧来型の事業から、顧客に新しい購買体験を提供できる事業への変革を実行するため、としている。

法的再生により、今後は、主要都市への店舗網の集約やコントワー・デ・コトニエとプリンセス タム・タムの両ブランドを同一店舗で販売するなどの、事業構造改革を加速させる。これにより、ランジェリーからカジュアルウェアまで、高品質・適正価格の“フレンチ・ワードローブ”コレクションを、ワンストップで、より便利かつ快適に買物してもらえる業態に転換していく。

なお、法的再生手続きは、迅速な店舗網の縮小に必要となるフランス法に規定された手続きであり、一時的に事業環境が悪化しているものの、再生が可能と判断された企業が申請できる申し立てだと言う。

FAST RETAILING FRANCE S.A.Sは2006年10月26日に設立された。2024年8月期の売上高は250億5700万円、営業損失8億8440万円、純損失3億9990万円の赤字だった。

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