ロウズnews|第3Qは3.8%増収も28%減益/メキシコからも撤退を決定

全米第2位のホームセンター「ロウズ」が第3四半期決算を発表した。

売上高は174億1500万ドル(1ドル100円換算で1兆7415億円)、前年同期比3.8%増。既存店売上高も1.5%増加した。

営業利益は9憶5700万ドルで、前年比38.1%減、純利益は6億2900万ドルで、27.9%減だった。

改めて企業全体の戦略を見直した結果、既報のように「オーチャード・サプライ・ハードウェア」の全店閉鎖、国内で20店舗、カナダで31店舗の不採算店舗の閉鎖、メキシコからの全面撤退を決定した。

そして、これら閉鎖にかかる2億8000万ドルの経費は第3四半期に計上されている。

現CEOであるマーヴィン・エリソン (Marvin R. Ellison) は2015年、ホームセンターナンバー1企業のホームデポ役員から、JCペニーCEO を経て、今年7月にロウズCEOに就任した。それまで13年間ロウズCEOを務めたロバート・ニブロック (Robert Niblock) は、オーチャードを毎年2~12店舗のペースで新規オープンさせていた。エリソンCEOはその拡大経営の無駄を極力カットしていく方針だ。

実際、粗利益は下がっており、既存店売上増加率も業界最大手のホームデポに比べてかなり後れをとっている。住宅市場は成長が危ぶまれており、景気の良いうちに利益性を高めようということだろう。エリソンCEOの政策決定には、JCペニーで成し遂げられなかった再建を、今回は是が非でも成功させるという意気込みが表れている。

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