ベストバイnews|第3Q増収営業減益/EC12.6%増/GreatCall買収完了
米国家電チェーン最大のベストバイが、11月3日で終了した第3四半期の決算を発表した。売上高は95億9000万ドル(1ドル100円換算で9590億円)で、前年同期比2.9%増。営業利益は3億2200万ドルで、7.2%減だが、純利益は2億7700万ドルで、15.9%増と好調だ。
売上げ全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は前年同期比3.1%増の87億5600万ドルだった。国内の既存店売上高も4.3%増と好調。売上げを牽引したのはスマートフォンやゲーム機器など。
また、eコマースの売上げも堅調で、前年同期比12.6%増の12億1000万ドルだった。
一方、同社は、8月15日にコネクテッド・サービス・プロバイダーのグレートコール(GreatCall)を買収したと発表していたが、10月1日に7億9200万ドルを現金で支払って取得を完了した。
グレートコールは2005年にカリフォルニア州サンディエゴで創業した企業。スマートフォンや携帯電話を使って高齢者の安否確認サービス、遠隔サポートによる緊急通報サービスを提供する。一人暮らしのシニアを中心に90万人以上の有料会員を持っている。独自に開発したスマートフォンには、どの機種にも「ファイブスター救急対応(5Star Urgent Response)」と呼ばれる医療コンシェルジュによる支援サービス(定額制で月々19.99ドル~)が付帯している。
ベストバイは、グレートコールのスマートフォンなどを実店舗で販売しながら、グレートコールの有料サポートの販売も拡大していく方針だ。