CVSヘルスnews|新フォーマット「ヘルスハブ」をアトランタに16店舗出店
米国ドラッグストアチェーンの CVSヘルス傘下の CVSファーマシーは、1月14日、ジョージア州アトランタに「ヘルスハブ(Health HUB)」と呼ばれる新フォーマットの店舗を16店オープンすると発表した。
同社は昨年2月、「ヘルスハブ」をテキサス州ヒューストンで実験的に3店舗開店したが、これが顧客に好評だったため、ジョージア州にも店舗網を拡大することを決定した。
「ヘルスハブ」は薬局でありながら、店舗の20%がヘルス・サービスだけに割かれているのが特徴だ。新しい耐久医療機器を取り入れ、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病などの患者のための新商品の販売やサービスを手ごろな価格で提供する。
また、簡易クリニック「ミニッツクリニック」が併設されていて、個々人に応じたファーマシー・サポート・プログラムを展開する。最適な治療を推奨し、医療費の節約をしながら、慢性疾患を抱える患者に対するケアをしていく。
接客するのはケア・コンシェルジュで、店舗内のサービスやイベントの案内をはじめ、ヘルス・プロバイダーとのコーディネートもする。
「ヘルスハブ」には、コミュニティー・スペースも用意されている。ウェルネスルームでは、CVSファーマシーの専門家や地域のパートナーが健康クラス、栄養セミナー、福利厚生教育などのグループイベントを開催する。
また、顧客用にアイパッドが用意されていて、ヘルス&ウェルネス・アプリによる情報提供やオンライン購入に利用できる。血圧、体重、BMIを測定できるコーナーもある。
米国では慢性疾患の有病率が増え続けており、適切なケアを受けられない人も多い。現在、アメリカ人の少なくとも2人に1人は慢性疾患を患っていると言われている。これらの慢性疾患を抱える人々にとって、気軽に手ごろな価格で健康管理できる環境が整った意味は大きい。
「ヘルスハブの製品とサービスは、顧客の健康ニーズ、課題、目標を念頭に置いて特別に設計されているため、パーソナライズされたケアを慣れた環境で簡単に受けることができます」とCVSヘルスの改革担当取締役のアラン・ロトヴィン(Alan Lotvin)氏も述べている。
同社によると、2021年末までに「ヘルスハブ」を1500店舗に拡大する計画だ。