CVSヘルスnews|’19年通期はエトナ買収効果で総収入32%増の2568億ドル

米国のCVSヘルス(ロードアイランド州、ラリー・J・マーロCEO)は、12月31日に終了した第4四半期と2019年12月期通期の決算を発表した。

第4四半期の総収入は668億8900万ドル(1ドル100円換算で6兆6889億円)で、これは前年同期比で23.1%の増収だ。営業利益は37億6600万ドル(3766億円)で1.3%の増加、純利益は17億4400万ドル(1744億円)、前年度は4億2100万ドル(421億円)の純損失だった。

2019年12月期通期では総収入2567億7600万ドル(25兆6776億円)で前年比プラス32.3%と大きく売上げを伸ばした。営業利益は153億3900万ドル(1兆5339億円)で36.2%増、純利益は66億3100万ドル(6631億円)と大幅な増益だ。前年度は5億9600万ドル(596億円)の赤字だった。

第4四半期の業績を部門別に見ると、ファーマシー・サービス部門では、総収入は6.2%増の370億7300万ドル、営業利益は1.5%増の14億4700万ドルと、堅調だ。

ロングターム・ケア施設を含む小売部門では、総収入は2.5%増の225億8000万ドル、営業利益は4.4%マイナスの20億3100万ドルだった。取り扱い処方箋数は5.6%増加して3億6900万枚だった。小売薬局の既存店売上高は3.2%増、そのうち調剤が4.1%、フロント・ストアが0.7%、それぞれ増加した。

健康保険と調剤保険のヘルスケア・ベネフィット部門では、総収入171億5000万ドル(174.9%増)、営業利益は7億7900万ドル(32.0%増)の大増収大増益だった。

医療保険会社3番手の「エトナ」を2018年に経営統合したが、その効果がヘルスケア・ベネフィット部門の増収増益につながった。2020年度もこのシナジー効果を8億ドル~8億8000万ドル、統合のための経費を4億5000万ドルと予測している。

CVSヘルスはドラッグストア事業のCVSファーマシーが展開する「ヘルスハブ」によってヘルスケアの改革を図ろうとしている。「ヘルスハブ」にはヘルス・サービスコーナーと簡易クリニック「ミニッツクリニック」が併設されている。ナース・プラクティショナーによる診療サービスは、すでに医師の提供するサービスの80%を網羅している。薬剤と医療データを総合的に評価し、医療費の節約をしながらも、患者に対して効果的なケアをする。

「ヘルスハブ」は 1月末時点でジョージア州アトランタに16店舗を展開している。同社は2021年末までに1500店舗に拡大する計画だ。

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