ウォルマートnews|ターゲット上級副社長ウィリアム・ホワイト氏をスカウト

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、ターゲットのマーケティング担当上級副社長ウィリアム・ホワイトをスカウトして、自社のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に任命した。ホワイト氏は2013年にターゲットに入社し、7年間要職を務めたが、それ以前はコカコーラで働いていた。

5月11日に就任する予定だ。

ホワイト新CMOは、ウォルマートのチーフ・カスタマー・オフィサー(CCO:最高顧客責任者)であるジェイニー・ホワイトサイドの直属の部下となる。ウォルマートのCCOというポジションは2018年8月1日に初めて導入された役職で、強い権限を持つ。そしてホワイトサイドCCOも、American Expressに20年間勤めて、そのエグゼクティブだったが、2018年にスカウトされてウォルマートの初代CCOに就任している。

そのホワイトサイドCCOは、ホワイト新CMOがターゲットの販売促進とブランドロイヤルティの構築に貢献したと述べつつ、コメントしている。「顧客中心の革新的なマーケティング担当者であり、チームの構築とチームメンバーの育成を愛する情熱的なリーダーです」

ウォルマートは世界最大の企業にして世界最大の小売業。ターゲットはウォルマートと同じ業態を展開する二番手のライバル企業だ。マーケットリーダーが、そのマーケットチャレンジャーからマーケティング担当上級副社長をスカウトする。それだけマーケティングが重視されていることを示してもいる。

アメリカでは凄いトップマネジメントのスカウティングが展開されるが、2010年までウォルマート上級副社長だったジョン・フレミング氏もターゲットで19年間働いていた。フレミング氏は、2000年にウォルマート・コムのチーフ・マーチャントとして採用され、その後、昇進を重ねて、CMOやチーフ・マーチャンダイジング・オフィサーを務めて、2010年に退社した。それまで若干、弱みとされたウォルマートのアパレル部門を躍進させたという功績がある。

今回のホワイト新CMOはいきなりの重責を担うことになった。ホワイトCMOはターゲット時代に、業界最大の季節限定キャンペーンを成功させている。「ポップアップセール」である。これからウォルマートも季節限定セールに取り組むかもしれない。

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