クローガーnews|オカドと開発のECフルフィルメントセンター稼働
クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)はイギリスのEC企業であるオカド社と提携して開発した初のカスタマー・フルフィルメントセンター(CFC)の稼働を始めたと発表した。
オハイオ州モンローに開設された同センターは、バーティカル・インテグレーション、マシン・ラーニング、ロボティックスなどを駆使して運営することで、顧客に安価かつ親しみやすい食品配達サービスを提供する。
2018年5月のオカドとの提携後、約3年をかけてクローガー初のCFC稼働となった。同センターの面積は37万5000平方フィート(約10539坪)で、「ザ・ハイブ(蜂の巣)」と呼ばれる3Dのグリッドで、1000台以上のロボットが商品のフルフィルメントを行う。商品のピックから配達ルートまで、最適化されるようにすべてコンピュータによって管理されている。同センター内には約400人の社員が、エンジニアリング、オペレーション、在庫、品質管理、車両などの部門に配属されている。
ロボットたちによって集められた商品は、ピック・ステーションで配送梱包され、温度管理されたバンで顧客宅へ配達される。同センターは1日に数千件の注文に対応が可能で、配達バンは最大20件分の注文を積載できる。
今春には、フロリダ州オーランドの西に位置するグローブランドのCFCも稼働予定。この他にはテキサス州ダラス、ジョージア州フォレスト・パーク、メリーランド州フレデリック、アリゾナ州フィニックス、ウィスコンシン州プレザント・プレイリー、ミシガン州ロミュラスなど、北西部と西部地域でのセンター開設がすでに発表されており、新しい建設計画も今後、順次発表される。
なお、フルフィルメント・センターがまだ無い地域では、引き続きインスタカートなど外部の配達会社との提携で配達が行われる。