Amazon news|2020年/2021年のショッピング・トレンドを発表
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)はパンデミックが起こった2020年と、そのパンデミックから回復しつつある2021年の米国内ショッピング・トレンドを発表した。
アマゾンの販売データを見ると、顧客がどのような一年を過ごしたかが見えてくる。たとえば2020年は、パズル、園芸用品、調理器具、ヘッドフォン、フィットネスバイクなど、家の中で健康を維持し、楽しむことのできる商品が大幅に売上げを伸ばした。
具体的に見ていくと、料理関連の商品売上げは前年比で倍増した。ガーデンニングは50%増、アウトドアのプール、バウンス・ハウスなども2倍以上の売上げとなった。また、リモート・ワークが急激に広まったことから、ノートPCは100%、ヘッドフォンは55%、インクは90%、ヘッドセットは130%、椅子は135%、モニターは150%それぞれ増加した。さらに子どもたちのリモート学習の影響から、アート&クラフト商品は100%、パズルは75%、組み立てブロックは70%増加した。ガーデニング用品は前年比50%増、キッチン用品は倍増した。
一方、2021年に入ってからはオフラインでの対面の機会が回復傾向にあることから、エンターテインメント関連商材、美容品、フォーマルウェアなどが増加している。
ウェディング・レジストリー(結婚祝い商品の登録/購入プログラム)の数が2倍以上、イベントやパーティー用品の売上げも2倍を超えている。それに付随するように、フォーマルなスカート、ドレス、ドレス・シャツ、スーツ、タキシードなどの売上げが3倍以上となっている。歯のホワイトニング、マウスウォッシュは66%、カーリング・アイロンは30%、それぞれ増加。
リモート・ワークのトレンドは依然続いていて、上半身しか映らないため、ビジネス・ウェアの上着や、スウェット・パンツ(ジャージ)がそれぞれ60%増となっている。上半身に付ける宝飾品は3倍近くの売上げとなった。
また2021年3月と4月のアスレジャー・カテゴリーは前年より50%以上増え、商品ではアスレティック・ボトムスが40%、アスレティック・トップスが45%、レギンズが90%、それぞれ増加した。アパレルのカジュアル化傾向は変わっていないようだ。