ウォルマートnews|グロサリー配送用電気トラック「LDV」4500台を発注
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、電気自動車開発会社のCANOO(カヌー)に対して4500台の電気トラックを発注したことを発表した。今後、最大1万台の購入もオプションとして確保し、さらなる成長が見込まれるグロサリー配送ビジネスをバックアップする。また同社は、電気トラックの導入によって「2040年までに排気ガス排出量をゼロにする」という環境目標の達成に貢献するとしている。
カヌー社は2017年に創業した電気自動車メーカーで、ウォルマートの本社所在地であるアーカンソー州ベントンビルに本社を置く。当初はサブスクリプション・モデルで始まり、その後、車両販売にビジネスモデルを切り替えた。今年下半期には、最廉価モデルを3万4750ドル(1ドル100円換算で347万円)で売り出すと発表している。
今回ウォルマートが発注したのは、「LDV(ライフスタイル・デリバリー・ヴィークル)」という車種で、2023年には稼働を開始する予定。数週間以内にテキサス州ダラス・フォートワース地域で実験がスタートする。車両は7人乗りモデルのサイズで、積載容量は120立方フィート(約3.4㎥)の大容積を持つが、全長は小型車と変わらないため、狭い道などの通行も可能だ。またウォルマートは、自社のグロサリー配達だけでなく、第3者企業の配送を請け負う「ウォルマート・ゴーローカル」サービスも提供しているため、電気トラックの活躍が見込まれる。