メイシーズnews|’22年売上高244億ドルで減収減益/メインバナーが不調

米国百貨店トップのメイシーズ(ニューヨーク州ニューヨーク、ジェフリー・ジェネットCEO)が2023年1月期の第4四半期および通期決算を発表している。

第4四半期売上高は82億6400万ドル(1ドル130円換算で1兆0743億円)で前年同期比4.6%減、営業利益は6億7600万ドル(879億円)で33.4%減、純利益は5億0800万ドル(660億円)で31.5%減の減収減益。既存店売上高は直営店で3.3%減、直営+ライセンス店で2.7%減。デジタル販売も9%減少した。

一方、年間売上高は244億4200万ドル(1ドル130円換算で3兆1775億円)で前年比0.1%減とわずかに前年実績には及ばなかった。営業利益は17億3000万ドル(2249億円)で26.4%減、純利益は11億7700万ドル(1530億円)で17.7%減で、通期でも減収減益となった。

既存店売上高は直営店で0.3%増、直営+ライセンス店で0.6%増。部門別の既存店売上高では、「メイシーズ」の直営店が3.9%減、直営+ライセンス店が3.3%減少した。「ブルーミングデール」では直営店が1.2%増、直営+ライセンス店が0.6%増。ビューティ用品の「ブルーマーキュリ」は直営店7.2%増だった。

デジタル販売は前年より6%下がったが、その分「ブリック&モルタル」のリアル店舗でのうりあげは3%増加している。

ジェフ・ジェネットCEOのコメント。

「財政面、運営面での強みを活かし、2022年を乗り切ることができました。ますます不安定なマクロ経済情勢ですが、メイシーズの『ポラリス戦略』を継続し、在庫管理アプローチを向上させてすばやく顧客の需要を満たすことができました。第4四半期は意図的に採算の合わない販売はせず、戦略的に値下げをしたことで、競争力を保ったプロモーションを行いました。

2023年以降は、①プライベートブランドの再考、②モール外店舗の拡大、③オンライン市場、④高級ブランドの加速、⑤パーソナライズされたオファーとコミュニケーションの5つの成長ベクトルによって、現代の百貨店としてのポジションがさらに強固なものになると確信しています」

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