クローガーnews|’23年売上高1500億ドル1.2%増/年間700の新PB商品投入
クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)が2024年1月期の第4四半期および通期の決算を発表した。
第4四半期(11月~1月)の売上高は370億6400万ドル(1ドル150円換算で5兆5586億円)で前年同期比6.4%増、営業利益は11億9400万ドル(1791億円)で44.6%増、純利益は7億3600万ドル(1104億円)で63.6%増。
既存店売上高(ガソリン販売を除く)は0.8%減少し、デジタル販売は10%増加。客数およびロイヤル顧客数も増加している。
また年間売上高は1500億3900万ドル(22兆5059億円)で前年比1.2%増、営業利益は30億9600万ドル(4644億円)で25.0%減、純利益は21億6400万ドル(3246億円)で3.6%減の増収減益となった。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は0.9%増加した。
粗利益率は22.2%と前年より改善している。プライベートブランド(PB)の好業績、ソーシングの改善、サプライチェーンコストの低下、調剤薬局「エクスプレス・スクリプト」との契約終了の影響によるものだが、値下げのための投資額の増加によって、一部相殺されている。
クローガーは2023年度、Murray’s Cheeseのサブスク・プラグラムの導入、MercadoやSmart Wayをはじめとした新たなPB商品を700アイテム以上投入した。またデリやベーカリー部門の商品の再開発に取り組んだ。
オンライン事業は年商120億ドルに成長し、配送は24%増加した。顧客のEC利用は前年より18%増えている。
また従業員への還元として、社員の賃金増額のため5億ドル投資した。2018年以降、その投資総額は24億ドルにのぼっている。クローガーの教育支援プログラムを利用した従業員は約7000人に達し、そのうち94%が時給のパートタイム従業員である。
マクマレンCEOのコメント。
「クローガーは2023年度も好調な成績を収め、さらに長期成長モデルに則った結果、3年連続で歴史的な成長を達成しました。インフレに顧客が対応しているなか、クローガーは価格を引き下げ、パーソナライズされたプロモーションや特典を提供しています。また過去5年間にわたって、従業員の将来の年金給付を安定させるための多額の投資を含め、賃金、福利厚生、キャリア開発などに対して歴史的な投資を行ってきました。私たちは、顧客に価値を提供し、従業員に投資し、魅力的で持続可能な株主利益を生み出すことで、2024年もこの勢いを継続すると予想しています」