ウォルマートnews|2Q営業収益1774億ドル4.8%増/EC・デジタル広告が好調
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)が2026年1月期の第2四半期業績を発表した。
総売上高は1757億5000万ドル(1ドル150円換算で26兆3625億円)、前年同期比4.8%増。会員費や雑収入を含む総収入の営業収益は1774億0200万ドル(26兆6103億円)で4.8%増。営業利益は72億8600万ドル(1兆0929億円)で8.2%の減少。一方、純利益は70億2600万ドル(1兆0539億円で56.1%の大幅増となった。
3つの事業部門別の業績をみていく。
ウォルマートUS(米国内)事業は総売上高1209億1100万ドルで4.8%増。営業利益は67億2000万ドルで2.0%増。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は4.6%増、うち客数は1.5%、客単価は3.1%、それぞれ増加した。ECは26%増加し、既存店売上高に4.2%寄与した。ウォルマートのデジタル広告を扱うプラットフォーム「ウォルマート・コネクト」は31%増。
インターナショナル(国際)事業は売上高312億0100万ドル、5.5%増。営業利益12億2700万ドル、9.8%減。中国、メキシコ、インド(フリップカート)を筆頭に売上げと販売量が、食品および消費財を中心に成長した。ECは店舗フルフィルメントのピックアップや配達、そしてマーケットプレイスが成長していることで、22%増加した。宣伝広告収入は、フリップカートを中心に15%増加した。ただし国際部門の業績は、為替の影響で売上げで15億ドル、営業利益で1億ドルほど下がっている。
サムズクラブ事業は売上高236億3800万ドル、3.4%増、営業利益は4億8900万ドルで15.8%のダウン。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は5.9%増。客数3.9%増、客単価2.0%増。ECは26%増加し、この注文のうち約半数は店舗フルフィルメントによるもの。会費収入は7.6%増加した。
ダグ・マクミロンCEOのコメント。
「ウォルマートの好業績の勢いはイノベーションと実行力に支えられています。デジタル体験を通じてお客さまとつながることが事業の推進力となり、AIの活用によって買物体験はさらに向上していきます。ウォルマートは人が主動しながら、テクノロジーを駆使する企業です。社員が会社のために変化と成果を継続的に生み出していることに、私は大きな喜びを感じています」