ホールフーズ2014年決算は、過去最高の399店舗・売上高1兆4194億円

Japanニュースは絶好調のヤオコー決算をお伝えしたが、
海外ニュースもこれまた絶好調のホールフーズ。
11月5日、2014年9月期決算が発表された。

Whole-Foods-Market

 

売上高は141億9400万ドルで、前年の129億1700万ドルから9.9%のプラス。1ドル100円で換算すると1兆4194億円、1277億円の上乗せ。
2000年以降、2009年以外は毎年、売上高2ケタ伸長を記録していたが、今年度はわずかに届かず。それでも過去最高の売上高を更新した。

 

営業利益は9億3400万ドルのプラス5.8%、純利益が5億7900万ドルでプラス5.1%となった。

同時に発表された2014年7月~9月の第4四半期決算は売上高32億5000万ドルで9.4%プラス。営業利益が2億0500万ドルのプラス6.7%で、純利益が1億2800万ドルプラス5.8%。既存店売上高は3.1%伸び、これで20四半期連続増収をマークした。

ホールフーズの期末店舗数は399店となった。期中に買収した4店舗を含め、34店舗の新店をオープン。これは売場面積10%増に相当する。

また、1店舗あたりの平均週間売上高は72万2000ドル、1平方フィート(約0.09㎡)あたりの売上高は990ドル。

ホールフーズは2015年度の見通しとして9%の売上高伸長を目標としている。
また38店~42店舗の新店開発を予定。この新店には買収店舗のリニューアルも含まれる。昨年の10月にセーフウェイより売却されたシカゴのDominick’sの店舗を7店舗買収しており、これらの店舗をホールフーズとしてリニューアルオープンする計画。

 

ホールフーズがわずか19人のスタッフで、ナチュラルフーズのスーパーマーケットとして誕生したのは1980年。その後、吸収・合併を繰り返し、1992年にナスダックに上場。
1999年には100号店を出店。そして、2007年にはついに、オーガニック・スーパーマーケット第2位のワイルドオーツを吸収合併する。それからは孤高の快進撃。

健康志向とグルメ志向を満たすスーパーマーケット・チェーンとして他にまねのできないポジショニングを築いてきた。
いまや1兆円を売上げ、11月6日現在、401店を展開する。まぎれもない、アメリカ屈指のチェーンストアと評価すべきだろう。

マーケット・ニッチャーが、そのマーケット自体を飛躍的に拡大し、新たなマーケットでリーダーとなった。競争プロセスモデルのイノベーションをホールフーズが果たした。この歴史的価値も指摘しておこう。

 

 

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