セブン&アイ「ネットスーパー西日暮里店」で配車クラウドサービス本格稼働

セブン&アイ・ホールディングスは、同社初のネットスーパー専用店舗「セブン&アイ・ホールディングスネットスーパー西日暮里店」に、既存システムと連動した自動で配車計画を作成するクラウドサービスを導入する。システム名は「Mobile Asset Management Service」(以下:MAMS)で、伊藤忠テクノソリューションズ(株)との共同運用となる。

月刊『商人舎』5月号で報告したように、「ネットスーパー西日暮里店」は、東京都心部の顧客をターゲットとした、セブン&アイのネットスーパー専用の新たな事業拠点である。ネット専門のピッキング用店舗としての位置づけ、すなわちイギリスで「ダークストア」と呼ばれる新フォーマットである。建物の外観は物流施設であるが、その内部は実際の店舗と同じように商品が陳列されている。

 

店舗では、お客からの受注後、出荷時間に合わせて、注文を受けた生鮮品や惣菜を含む商品のピッキングを行い、配送準備、梱包を行っている。
MAMSを利用したサービスは、すでに2015年3月から試験運用をスタートしており、この6月からは、本格稼働となる。

 

MAMSは注文時に配送計画を自動的に作成するクラウドサービスで、配送予定時間や配送状況等をウェブサイトで追跡・確認することができる。配送の際のルートについては、従来、配送担当者が独自に決定していたが、MAMSの導入により、配送ルートの自動化・効率化が可能となる。またPCやスマートフォンを使って情報を共有できる運営上のメリットに加え、生鮮品や惣菜を含む注文を優先的に配送するように設定できるため、できたての商品をより効率よくお客に届けるサービスの向上が図れる。

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現在、ネットスーパー西日暮里店は、既存のネットスーパーの約5倍となる1日あたり最大2000件までの受注が可能。既存店舗で1日あたり平均10便程度だった配送体制も、23便に増便している。

ネットスーパーは最終顧客までの「ラストワンマイル」戦略が勝負の決め手と言われる。ネットスーパー西日暮里店の機能は首都圏の一部をカバーするにすぎないが、その成功は次のダークストア開発につながる。その意味で、セブン&アイのオムニチャネルの成否を握る店舗でもある。

 

 

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