オークワ27年2月期は減収減益、4月10日スーパーセンター22店舗目を奈良に出店

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㈱オークワ(和歌山県・神吉康成社長)の平成27年2月期決算が出た。

連結会計年度の営業収益は2721億9500万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は23億7300万円(31.9%減)、経常利益は28億7200万円(26.8%減)、純利益は4700万円。
3期連続の減収減益の厳しい結果であった。
24年2月期に3000億円を達成した売上高は、2700億円と3年で1割の減収。

ただし、利益率の改善及び経費削減により、店舗及び工場閉鎖に伴う特別損失などを計上した上で、純損益は、昨年の4億2900万円の赤字から今回は黒字へと転換させている。

 

昨年度は、全社的な業務改革を進め、販売管理費を削減。また、組織を改編し、適正な人員配置と業務の進め方を見直した。価格志向を強めるマーケットに対応するために、ニチリウの「くらしモア」商品をはじめPB商品、オーデリカファクトリーを中心とする自社食品工場商品の販売を強化。競争激化店舗ではより低価格販売への切り替えを図った。

 

27年2月期の年度は、スーパーマーケット業態のメッサ「北登美ヶ丘店」(奈良県奈良市)、総合スーパー業態の「スーパーセンター河南店」(大阪府南河内郡河南町)、「スーパーセンターセントラルシティ和歌山店」(和歌山県和歌山市)、「スーパーセンター富雄中町店」(奈良県奈良市)の4店をオープンさせる一方、経営効率化のために18店舗を閉鎖した。その結果、オークワの期末店舗数は157店舗。また連結子会社の食品スーパーマーケット(株)ヒラマツは、(株)オークワで営業していた「プライスカット岩出北店」、「プライスカット川永西店」をそれぞれ「ザ・ロウズ365岩出北店」、「ザ・ロウズ365川永西店」として改装オープンさせた。ヒラマツの8店舗を加えると、オークワグループの期末店舗数は165店舗となった。

 

そして166店目の「スーパーセンターオークワ田原本インター店」が、今週4月10日(金)に奈良県磯城郡田原本町にオープンする。田原本町は奈良県磯城郡の南端に位置する。天理市、橿原市に隣接しているため大阪・京都のベッドタウンとして宅地開発が進んでいる。近鉄橿原線 田原本駅から1.5kmほどに立地する。スーパーセンターオークワ田原本インター店の初年度目標は30億円。

●スーパーセンターオークワ 田原本インター店
所在地     〒636-0304 奈良県磯城郡田原本町大字十六面71-1
TEL     0744-34-5160  FAX    0744-34-5165
開店日時     プレオープンは平成27年4月7日(火)~9日(木) 9:00~24:00
※グランドオープン 平成27年4月10日(金) 9:00~24:00
建物構造     鉄骨造り平屋建て
店舗規模     敷地面積   4万7266㎡(1万4298坪)
建物延床面積 1万2400㎡(3751坪)
直営売場面積 6965㎡(2107坪)
駐車台数     809台
営業時間     9:00~24:00  年間休日なし
店長名     寺田 富彦(てらだ とみひこ)
従業員数     89人(社員14人、パート・アルバイト8H換算75人)

オークワで成長業態として捉えられているのが、スーパーセンターのフォーマット。これは衣食住フルラインの品揃えでワンストップショッピングを実現するワンフロアの店舗。

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 自社のワンフロア店舗にダイソー、西松屋チェーン、東京靴流通センターなどテナントを配置して、全体にディスカウント色を打ち出すワンフロア。

国際的には、ハイパーマーケットと呼ばれる総合業態だ。
そのハイパーマーケット業態をウォルマートでは「スーパーセンター」と呼ぶ店舗ブランドで展開しているが、日本ではウォルマートのバナー名が業態名として根づいてしまった。
ワンフロア・フルラインのスーパーセンター開発は、多くの企業が試みたが撤退し、現在ではイオン、イズミヤ、ベイシア、PLANT、アマノ、A-Zスーパーセンター、そしてオークワなどの企業が取り組むだけ。
オークワのスーパーセンター業態は22店舗目、奈良県内では5店舗目となる。

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