ファーストリテイリングnews|医療機関・介護施設にマスク57万点を追加寄贈
(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)は6月25日、全国の医療機関や介護施設等に医療用マスク57万点を追加寄贈すると発表した。
ファーストリテイリングは3月以降、新型コロナウイルス感染症対策支援として、国内外の医療機関等へ医療用を中心にマスク約1500万点などを無償提供している。
5月25日には医療資材の不足に直面する国内の医療機関等を対象に、医療現場で使用できる個人防護具の一種であるアイソレーションガウン100万点と機能性肌着「エアリズム」、マスク400万点を寄贈することを表明した。
マスクについては中小規模の病院や介護施設に広く支援物資が届くよう、オンライン窓口を開設して直接支援要請を受け付けたところ、5月25日(月)~6月1日(月)の1週間で全国47都道府県から計1万6815件の支援要請があった。これらの要請に応えるため、予定していた400万点に加えて急遽約57万点の追加寄贈を実施する。
さらに、子ども向けの施設からも多くの要望があったことから、認定NPO法人フローレンス「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を通じて、全国の小児病院NICUへアイソレーションガウン5万点、および小規模保育施設向けにマスク10万点を無償提供する。
マスク支援要請は全国の医療機関、介護施設・福祉施設、有料老人ホームなどから広く寄せられた。なかでも、歯科医院からの要請が約1万1000件、介護施設・福祉施設・老人ホームが約1000件と全体の7割以上を占めている。最前線で新型コロナウイルス感染症の患者に対応する感染症指定医療機関や大規模病院への支援が優先されるなか、飛沫が飛散しやすい環境にある歯科医院や、感染および重症化リスクの高い高齢者が利用する施設等で、依然としてマスクが不足していることがわかった。
また、医療用マスクが入手困難なため市販の不織布マスクや手づくりマスクで代用しているといった声も多く寄せられ、医療現場で使用できる高品質のマスクが依然入手しづらい状況であることも明らかになっている。
今回寄贈するマスクは、医療用に転用可能な高性能立体型マスクと医療用平型マスクの2種類で、6月10日から順次全国に発送しており、追加寄贈分を含めて全457万枚が7月中旬を目途に提供完了する予定だ。
また、小児病院NICUおよび小規模保育施設へのガウンとマスクの支援については、認定NPO法人フローレンスが実施する「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を通じて、6月末以降順次提供していく。