イオンモールnews|THE OUTLETS 北九州でサステナブルアクション
イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)は、4月28日(木)にオープンする“地域創生型商業施設”「THE OUTLETS KITAKYUSHU」において、“SUSTAINABLE ACTION”に取り組む。
SUSTAINABLE ACTIONは、第1に、「カーボンニュートラル」「フードロス」などの社会課題に、顧客と地域と共に取り組んでいくこと、第2に、周辺地域・施設と連携してより良い街づくりに向け継続して取り組んでいくことことを目的とする。
「カーボンニュートラル」の取り組みでは、省エネルギーの取り組みに加え、九州電力の再エネプラン「再エネECOプラス」によって実質CO2排出量ゼロとなる電気を調達していく。これは、地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」において、報告する全使用量をCO2排出係数ゼロとして算定をすることができるもの。また、施設の空調で使用する都市ガスは西部ガスから「カーボンニュートラル都市ガス」の供給を受ける。
「フードロス」廃棄物や資源問題については、サーキュラーエコノミーの概念を施設運営に取り入れ、削減するという考え方から「ゼロにする」「資源化する」という考え方を前提にして、地域の循環型経済圏の構築に取り組んでいく。
具体的には施設にバイオ式コンポスターを導入し、営業活動を通じて排出される「食品廃棄物」から「堆肥」を生成する。食べ残しや専門店の調理時に発生する生ごみを回収するための専用容器をそれぞれ用意し、食品廃棄物を資源として回収する。バイオ式コンポスターは、1日あたり100kgの食品廃棄物を24時間で約80%減量することができ、処理後の生成物は、熟成後堆肥として施設内の植栽維持管理や地元農園に提供する。さらに、フードコートに導入予定の「ドギーバッグ」や、飲食専門店による「小盛メニュー」の提供などとあわせ、施設全体でフードロス削減と、資源循環に取り組める環境づくりを進めていく。
施設の隔地駐車場の電灯で使用する電力は地産地消を目指す。北九州市が出資する地域電力会社である北九州パワーから購入し、購入する電力については、施設で発生した可燃ごみを北九州市内の清掃工場で焼却し、その排熱から発電されたバイオマスに由来する電力を使用することで、エネルギーの地産地消と循環型社会の構築に貢献していく。
さらに「北九州市環境首都総合交通戦略」の重要な施策の1つである北九州市シェアサイクル事業「ミクチャリ」を、地域住民や国内外からの観光客へ用意する。ミクチャリの交通手段を利用してもらうことで環境負荷を低減していくという取り組みだ。世界遺産である「官営八幡製鐵所」をはじめ、文化施設が集積する八幡東区のエリア観光に貢献する取り組みでもある。